LinkedInで
この記事でわかること
- 企業ページと個人アカウントでできることの違い
- 営業を個人アカウントで行う理由と、企業ページが担う役割
- 2つをつなげて、つながりを会社の資産にする流れ
結論:営業は個人アカウント、信用は企業ページ
LinkedInには、人のための「個人アカウント」と、会社のための「企業ページ」があります。営業で使うときの役割は、はっきり分かれます。
| 個人アカウント | 企業ページ | |
|---|---|---|
| 持ち主 | 社員一人ひとり | 会社(社員が管理者になって運営する) |
| 相手に声をかける | つながり申請・メッセージを送れる | 自分から申請やメッセージは送れない |
| 投稿 | できる | できる |
| 営業での役割 | 狙った相手に会いに行く | 相手に「ちゃんとした会社だ」と確かめてもらう |
企業ページだけを作って投稿を続けても、狙った相手に自分から声をかけることはできません。逆に、個人アカウントだけで声をかけても、会社のページが空っぽだと、相手は不安になります。両方をそろえて、役割を分けて使うのが基本です。
- 1企業ページを
整える - 2社員の
職歴を つなぐ - 3個人から
声を かける - 4フォローに
招待 - 5企業の
投稿を シェア
なぜ営業は個人アカウントで行うのか
理由は3つあります。
- 企業ページからは、申請もメッセージも送れない。相手に自分から声をかけられるのは個人アカウントだけです。営業の出発点であるつながり申請は、個人から送ることになります。
- 相手は「会社」ではなく「人」とつながる。申請を受け取った相手は、送ってきた人の名前・写真・役職・経歴を見て、承認するかを決めます。顔と名前が見える相手のほうが、話を聞いてみようと思いやすくなります。
- 海外では、個人アカウントを仕事に使うのが標準。海外の担当者は、仕事の連絡や情報集めに自分のLinkedInを使っています。営業の担当者が自分のアカウントで声をかけるのは、ごく普通のことです。
LinkedIn営業の全体の流れは「LinkedIn営業とは」で解説しています。
企業ページが担う「信用」の役割
申請を受け取った相手は、まずこちらのプロフィールを見ます。そこで職歴の会社名を押すと、企業ページに移ります。企業ページは、相手が「この会社は本当にあるのか」「何をしている会社か」を確かめる場所です。
企業ページで見られているのは、次のような点です。
- 会社のロゴと、英語での会社の説明
- 業界・所在地・Webサイト
- 投稿が止まっていないか
- その会社で働いている人がほかにもいるか
日本の会社は、海外の相手から見ると名前を知られていないことがほとんどです。企業ページがきちんとしていると、「知らない会社からの申請」が「確かめられる会社からの申請」に変わります。企業ページの作り方は「LinkedIn企業アカウント(会社ページ)の作り方」で詳しく解説しています。
2つをつなげる流れ(5ステップ)
- 企業ページを整える。ロゴ、英語の会社説明、Webサイト、業界、所在地を入れます。
- 社員のプロフィールを企業ページにつなぐ。職歴の会社名を、企業ページを選んで登録します。プロフィールに会社のロゴが出て、押すと企業ページに移れるようになります。
- 個人アカウントで申請し、あいさつを送る。申請のメッセージは、相手ごとに一言添えるのが理想ですが、なしでも構いません。承認されたら、つながったお礼と短い質問を送ります。書き方は「つながり申請のマナー」でまとめています。
- つながった人を、企業ページのフォローに招待する。企業ページの管理者は、自分のつながりをページのフォローに招待できます。
- 企業ページの投稿を、個人がシェアする。会社の新製品や展示会の出展などを企業ページで出し、担当者が自分の言葉を添えてシェアします。つながった相手の目に届きやすくなります。
ステップ4までできると、担当者個人のつながりが、会社のページのフォロワーとしても残ります。
ただ、招待はゴールではありません。ご相談では、担当者がつながった相手を次々に企業ページへ招待し、フォロワーを大きく増やしていた会社もありました。それでも、つながった相手にメッセージは送っておらず、話が先に進んでいませんでした。関係を作るのは、ステップ3の個人のあいさつです。招待に応えてフォローしてくれた相手には、お礼を一言送ると、会話を始めるきっかけにもなります。
最低限そろえておきたいこと
| 個人アカウント | 企業ページ | |
|---|---|---|
| 名前・ロゴ | 英語表記の名前と、顔が分かる写真 | 会社のロゴと、背景の画像 |
| 説明 | 英語の見出し(何をしている人か)と自己紹介 | 英語の会社説明(何を、どこに売っている会社か) |
| つながり | 職歴を企業ページにつなぐ | 社員のプロフィールから見つけられる状態にする |
| 投稿 | 続けられる頻度で、仕事に関すること | 新製品・展示会・導入例などを止めずに出す |
全部を一度にそろえる必要はありません。申請を送り始める前に、個人の写真と英語の見出し、企業ページのロゴと会社説明だけは整えておきましょう。
企業ページと個人で、何を投稿するか
投稿も、企業ページと個人で役割を分けると続けやすくなります。
| 企業ページ | 個人アカウント | |
|---|---|---|
| 主な中身 | 新製品、展示会の出展、導入例、会社のお知らせ | 仕事で気づいたこと、現場の様子、展示会で会った人とのやり取り |
| 書き方 | 会社としての事実を、短く正確に | 自分の言葉で、一人称で |
| 読む人 | 会社を確かめに来た人、フォロワー | つながった相手 |
| ねらい | 「ちゃんとした会社だ」と思ってもらう | 「この人に聞いてみよう」と思ってもらう |
企業ページの投稿は、相手が会社を確かめに来たときに「動いている会社だ」と分かれば十分です。宣伝ばかりを並べるより、出展や導入例のような事実を、止めずに出し続けることを優先します。
個人の投稿は、つながった相手との関係を保つためのものです。投稿がなくても営業は始められますが、続けていると、返信をくれなかった相手の目にも入り続けます。1本30〜40分ほどを見込み、続けられる頻度で出しましょう。
展示会の前後でも、2つを組み合わせる
海外の展示会に出るときも、企業ページと個人アカウントは役割を分けて使えます。
- 展示会の前:企業ページで出展とブースの場所を知らせます。担当者は個人アカウントで、来場しそうな相手に申請を送り、「会場で会いましょう」と声をかけます。
- 展示会の当日:会った人とその場でLinkedInでつながっておくと、名刺だけで終わりません。
- 展示会の後:担当者が個人でお礼を送り、やり取りを続けます。つながった人を企業ページのフォローに招待し、出展の報告を企業ページに出します。
- 企業ページ個人アカウント
- 展示会の
前 企業ページ出展とブースの 個人アカウント来場しそうな場所を 知らせる 相手に 申請を 送る 「会場で 会いましょう」と 声を かける - 展示会の
当日 個人アカウント会った人と、 その 場で LinkedInで つながる - 展示会の
後 企業ページつながった人を 個人アカウントお礼をフォローに 招待し、 出展の 報告を 出す 送り、 やり取りを 続ける
名刺は担当者の机に残りがちですが、LinkedInでつながった相手は、その後も投稿やメッセージで接点を保てます。
個人アカウントを会社の営業に使うときの考え方
「社員の個人アカウントで営業して大丈夫か」は、よく聞かれる不安です。海外では、個人アカウントを仕事に使うのは標準です。そのうえで、つながりを会社の資産として残すには、次の2つが役立ちます。
- つながった相手を企業ページのフォローに招待する。担当者が替わっても、会社のページと相手との接点は残ります。
- やり取りの記録を社内に残す。誰と、いつ、どんな話をしたかを、営業の記録やリストに残しておきます。
ご相談では、「企業ページの管理者になれば、社員のメッセージも会社で見られるのか」と聞かれたこともあります。見られません。LinkedInのメッセージは、やり取りしている2人にしか見えず、企業ページの管理者にも見えません。会社として記録を残したいなら、上の「やり取りの記録を社内に残す」のとおり、担当者が自分で書き残す仕組みが要ります。
プロフィールには会社の仕事に関することを載せ、私的な投稿と分けておくと、会社としても任せやすくなります。
よくある失敗
- 企業ページだけ作って待つ。投稿を見てくれるのは、すでにフォローしている人だけです。狙った相手には届きません。
- 個人のプロフィールが日本語だけ。申請を受け取った海外の相手は、何をしている人か分からず承認しません。
- 職歴を企業ページにつないでいない。会社名が文字だけになり、相手が会社を確かめられません。
- 会社のパスワードで1つのアカウントを複数人が使う。個人アカウントは本人が使うものです。代理ログインや自動化は、LinkedInの利用規約に反するおそれがあります。
- 1企業ページだけ
作って なぜ待つ 困る 投稿を見るのは、 直し方声をすでに フォローしている 人だけ。 狙った 相手には 届かない かけるのは、 個人アカウントから - 2個人の
プロフィールが なぜ日本語だけ 困る 海外の相手は、 直し方英語の何を している 人か 分からず 承認しない 見出しと 自己紹介を 書く - 3職歴を
企業ページに なぜつないでいない 困る 会社名が文字だけに 直し方職歴のなり、 相手が 会社を 確かめられない 会社名は、 企業ページを 選んで 登録する - 41つの
アカウントを なぜ複数人で 使う 困る 代理ログインや自動化は、 直し方個人アカウントは、利用規約に 反する おそれが ある 本人が 使う
よくある質問
Q. 企業ページを作るのにお金はかかりますか?
企業ページは無料で作れます。広告を出す場合は、別に広告費がかかります。
Q. 企業ページの投稿だけで、営業はできませんか?
企業ページからは申請もメッセージも送れないため、狙った相手に声をかけることはできません。投稿は信用づくりに使い、声をかけるのは個人アカウントで行います。
Q. 担当者が辞めたら、つながりはどうなりますか?
個人アカウントのつながりは本人のものです。辞める前から、つながった相手を企業ページのフォローに招待しておくと、会社との接点が残ります。やり取りの記録も社内に残しておきましょう。
Q. 企業ページの説明は英語で書くべきですか?
海外に向けて営業するなら、英語で書いておきます。申請を受け取った海外の相手が、何をしている会社かをすぐに分かるようにするためです。
まとめ
- 企業ページからは申請もメッセージも送れない。営業の主役は個人アカウント
- 企業ページは、相手が「確かめられる会社か」を見る場所。信用を支える
- 社員の職歴を企業ページにつなぎ、つながった人を企業ページのフォローに招待する
- 申請の前に、個人の写真と英語の見出し、企業ページのロゴと会社説明は整えておく
- 海外では個人アカウントを仕事に使うのが標準。招待と記録で、つながりを会社の資産にする
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