LinkedInで、
この記事でわかること
- 個人アカウントを会社の営業に使ってよい理由と、会社・社員それぞれの不安への答え
- 始める前に決めておきたい社内ルール
- 担当者が退職・異動するときの引き継ぎの手順と、Sales Navigatorのアカウントの扱い
結論:使ってよい。辞めても残る仕組みを先に作る
社員の個人アカウントを、会社の営業に使って構いません。
- 海外では標準。海外の担当者は、仕事の連絡や情報集めに自分のLinkedInを使っています。営業の担当者が自分のアカウントで声をかけるのは、ごく普通のことです。
- 個人でしか声をかけられない。企業ページからは、つながり申請もメッセージも送れません。
- つながりは本人のもの。個人アカウントのつながりは、辞めたあとも本人に残ります。
- 会社に残す方法がある。つながった相手を企業ページのフォローに招待し、やり取りを社内に記録しておけば、担当者が替わっても会社との接点は残ります。
「辞めたらどうなるか」を心配して始めないより、辞めても残る仕組みを最初に作って始めるほうが、会社にとっての得は大きくなります。
会社と社員、それぞれの不安への答え
| よくある不安 | 考え方 |
|---|---|
| (会社)辞めたら、つながりを持っていかれる | つながりは本人に残る。企業ページへの招待と記録で、会社にも接点を残す |
| (会社)社員が何を発信するか分からない | プロフィールと投稿の決まりを、最初に簡単に決めておく |
| (会社)会社の名前で1つのアカウントを作れば安心では | LinkedInの個人アカウントは本人が使うもの。架空の人や共用のアカウントは、規約に反するおそれがある |
| (社員)私的な情報を出したくない | 仕事の情報だけを載せればよい。私的な投稿をする必要はない |
| (社員)会社のために自分のアカウントを使うのは損では | 業界の人とのつながりは、本人の経歴としても残る |
| (社員)転職活動をしていると思われないか | 見出しに今の仕事と担当の国・製品を書けば、営業の担当者だと伝わる |
個人アカウントを使うのは、会社にとっても社員にとっても、悪い取引ではありません。ただ、何も決めずに始めると、辞めるときに困ります。次の節の社内ルールを、始める前に決めておきます。
始める前に決めておきたい社内ルール
難しい規程は要りません。次の5つを、1枚にまとめておけば十分です。
- 1プロフィールに
載せること 英語の名前、 写真、 今の 仕事が 分かる 見出し。 職歴を 会社の 企業ページに つなぐ - 2投稿の
決まり 仕事に関する ことは 自由に。 製品の 価格や 取引先の 名前など、 社外に 出せない 情報は 書かない - 3記録の
残し 誰と、方 いつ、 どんな 話を したかを 残す。 保存先は 会社が 決める - 4企業ページへの
招待 つながった相手を、 企業ページの フォローに 招待する - 5辞めるとき・
担当が 引き継ぎの替わるときの 手順 手順を、 あらかじめ 共有しておく
- プロフィールに載せること。英語の名前、写真、今の仕事が分かる見出し、職歴を会社の企業ページにつなぐこと。
- 投稿の決まり。仕事に関することは自由に。製品の価格や取引先の名前など、社外に出せない情報は書かない。
- 記録の残し方。誰と、いつ、どんな話をしたかを、営業の記録やリストに残す。保存先は会社が決める。
- 企業ページへの招待。つながった相手を、企業ページのフォローに招待する。
- 辞めるとき・担当が替わるときの手順。次の節の手順を、あらかじめ共有しておく。
ご相談では、「今の会社名や仕事の中身をプロフィールに書くのに、会社の許可が要るのか」と聞かれたこともあります。職歴に今の会社と仕事を書くこと自体は、履歴書に書くのと同じで、本人が決められることです。会社と決めておくのは、会社の情報を投稿するときです。社内に「社員が会社のことを発信するのは抵抗がある」という声があれば、会社のことは企業ページで出し、社員はそれをシェアして広める、という分け方をお勧めしています。
申請やメッセージを、ツールで自動で送ることや、パスワードを他の人に預けて代わりに操作してもらうことは、LinkedInの利用規約に反するおそれがあります。ルールの中に「本人が自分で操作する」ことも入れておきましょう。
退職・異動のときの引き継ぎ手順
担当者が辞める、または担当が替わると決まったら、次の順で進めます。
- 1やり取り中の
相手を 名前・会社・一覧に する 最後に 話した こと・次に する こと - 2後任を
紹介する 本人から「担当が 替わります。 後任は ○○です」 - 3後任が
申請を 紹介の送る あとなので、 誰からか 相手に 分かる - 4企業ページに
招待 辞める前に 招待を 済ませる - 5Sales Navigatorを
整理する Coreは本人が 解約。 Advanced以上は 管理者が 付け替える - 6職歴を
直して 今のもらう 会社と 表示されないよう、 本人が 更新
- やり取り中の相手を一覧にする。名前、会社、最後に話したこと、次にすることを、記録の表で確かめます。
- 後任を紹介するメッセージを送る。「担当が替わります。後任は○○です」と、本人から相手に伝えます。黙って辞めるより、相手も安心します。英語なら「I'm moving on from my current role. My colleague ○○ will take over, and will send you a connection request soon.」のように、短く書けば十分です。
- 後任が申請を送る。紹介のメッセージを送ったあとに、後任から同じ相手につながり申請を送ります。前の担当から紹介されているので、相手も誰からの申請かが分かります。承認されたあとのあいさつの例文は「LinkedInの英語メッセージ例文集」にあります。
- 企業ページへの招待を済ませる。まだ招待していない相手がいれば、辞める前に招待します。
- Sales Navigatorのアカウントを整理する。次の節のとおり、付け替えか解約をします。
- 本人のプロフィールの職歴を直してもらう。辞めたあとは、今の会社として表示されないように、本人に職歴を更新してもらいます。
ご相談で企業ページを一緒に見ると、すでに辞めた人が社員として表示されたままのこともあります。職歴は本人のプロフィールの情報なので、会社の側からは消せません。辞めてから連絡を取るのは手間がかかるので、辞める前に、本人に直してもらっておきます。
引き継ぎで最も効くのは、日ごろの記録です。辞めると決まってから慌てて集めるより、毎日の作業の終わりに記録する習慣をつけておきます。担当の分け方と、商談への引き継ぎは「LinkedIn営業とは」でも解説しています。
Sales Navigatorのアカウントはどうなるか
Sales Navigatorのアカウントは、個人ごとの契約です。辞めるときの扱いは、プランによって変わります。
| プラン | 辞めるときの扱い |
|---|---|
| Core | 個人の契約なので、担当者本人が解約する |
| Advanced以上 | 管理者が、別の担当者にアカウントを付け替えられる |
Coreで始めた場合は、辞める前に本人に解約してもらう段取りを決めておきます。チームで使う段階になったら、管理者がまとめて管理できるAdvancedなどに広げると、担当が替わるときの手間が減ります。会社での契約のしかたは「Sales Navigatorを会社で導入するには」で解説しています。
1つのアカウントを複数人で使い回すことはできません。後任には、後任自身のアカウントを用意します。
辞める前から効いてくる3つの習慣
- 企業ページへの招待を、つながったその週に済ませる。後回しにすると、辞めるときに大量に残ります。企業ページの整え方と招待の流れは「企業ページと個人アカウントの使い分け」で解説しています。
- 1つの会社に、担当者を1人だけにしない。相手の会社の中でも、現場・管理職など複数の人とつながっておくと、こちらの担当が替わっても話が続きます。
- 大事な相手には、上司や後任の候補もつながっておく。商談が進んでいる相手には、面談に同席した人もつながり申請を送っておきます。
- つながった
その 企業ページへの週に 招待を 後回しに済ませる すると、 辞める ときに 大量に 残る - 相手の
会社の 担当者を中で 1人だけに 現場・しない 管理職など、 複数の 人と つながって おく - 商談が
進んでいる 上司や相手には 後任の 面談に候補も つながる 同席した 人も、 申請を 送って おく
よくある失敗
- 辞めると決まってから記録を集める。誰とどこまで話したかが分からず、引き継ぎができません。記録は毎日の作業の終わりに残します。
- 黙って辞める。相手から見ると、やり取りが急に途切れます。本人から後任を紹介するだけで、話は続きやすくなります。
- 会社のパスワードで、1つのアカウントを複数人が使う。個人アカウントは本人が使うものです。代理ログインは、LinkedInの利用規約に反するおそれがあります。
- 社員任せで、会社が何も決めない。招待や記録のルールがないと、つながりは担当者の中にだけ残ります。
- 不安から、個人アカウントを使わせない。企業ページからは声をかけられないため、LinkedIn営業そのものが始まりません。
よくある質問
Q. 社員が辞めたら、つながりを会社に移せますか?
移せません。個人アカウントのつながりは本人のものです。企業ページのフォローに招待しておくこと、記録を残すこと、後任を紹介してもらうことで、会社との接点を残します。
Q. 会社用に、担当者名を出さない共用のアカウントを作ってもいいですか?
避けましょう。LinkedInの個人アカウントは、本人が使うものです。架空の人のアカウントや、複数人で使い回すアカウントは、規約に反するおそれがあります。会社として出るなら、企業ページを使います。
Q. 社員が個人アカウントを使うのを嫌がったら、どうすればいいですか?
仕事の情報だけを載せればよいこと、私的な投稿は要らないことを伝えます。業界の人とのつながりは本人の経歴にもなります。それでも難しければ、使ってよいと言う人から始めます。
Q. 異動で担当が替わるだけの場合も、同じ手順ですか?
同じです。異動の場合は、前の担当者が社内にいるので、相手への紹介や質問への対応を頼みやすくなります。
まとめ
- 個人アカウントを会社の営業に使うのは、海外では標準。企業ページからは申請もメッセージも送れない
- つながりは本人のもの。企業ページへの招待と、やり取りの記録で会社の資産にする
- プロフィール・投稿・記録・招待・辞めるときの手順を、始める前に1枚のルールにしておく
- 辞めるときは、後任を紹介するメッセージを本人から送り、後任が申請する
- Sales NavigatorはCoreなら本人が解約、Advanced以上なら管理者が付け替える
COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。個人アカウントの使い方や社内ルールを含めた進め方は、資料ライブラリにまとめています。
無料相談(30分・オンライン)
貴社が会える海外の決裁者の数を、その場でお見せします。
狙いたい国・業界・役職を












セミナー10/30(金)11:00〜出版記念セミナー 受付中