LinkedIn
この記事でわかること
- LinkedInとは何か、Facebook・X・Instagramとどう違うか
- LinkedInでできることと、無料版・有料版の違い
- アカウントの始め方と、海外営業での使い方・注意点
結論:LinkedInは「仕事のための実名SNS」
LinkedInは、ビジネスに特化したSNSです。押さえておきたい特徴は3つあります。
- 仕事が目的:投稿もやり取りも、仕事・業界・キャリアの話題が中心です。
- 実名と職歴:名前、会社、役職、経歴をプロフィールに載せます。相手がどんな立場の人か、会う前に分かります。
- 世界でつながれる:北米・ヨーロッパ・アジアなど、各国の企業の担当者や決裁者が登録しています。国・業界・役職で相手を探し、直接声をかけられます。
日本では名前を聞いたことがある程度、という方も多いかもしれません。ところが海外では、取引先を調べるとき、まずLinkedInで相手のプロフィールを見るのがごく普通の流れです。海外と取引する会社にとっては、名刺や会社案内と同じくらい基本的な道具といえます。
Facebook・X・Instagramとの違い
同じSNSでも、使われ方は大きく違います。
| SNS | 主な目的 | つながる相手 |
|---|---|---|
| 仕事・取引・採用・業界の情報 | 仕事で関わる人、これから取引したい人 | |
| 友人・知人との近況の共有 | 実際に知っている友人・知人 | |
| X | 短い文での発信と、話題の拡散 | 興味の合う人。匿名も多い |
| 写真・動画での発信 | 趣味や好みの合う人、ブランドのファン |
違いが一番はっきり出るのは、プロフィールです。LinkedInのプロフィールは履歴書に近く、勤務先・役職・経歴・スキルを書きます。そのため「どの会社の、どの役職の人か」で相手を探せます。ほかのSNSでは、相手が仕事でどんな立場にあるのかまでは分かりません。
投稿の雰囲気も違います。LinkedInでは、仕事での学び、業界の動き、会社の取り組みなどが多く読まれます。誠実で中身のある発信が評価されやすく、売り込みばかりの投稿は好まれません。
会社として出るときの仕組みも違います。ご相談では、「会社のアカウントから声をかけたほうが有効なのでは」と考えていた会社もありました。COSPALinksでは、InstagramやXとの違いから説明しています。InstagramやXの会社のアカウントは、仕組みの上では個人のアカウントと変わらないので、会社の名前のままメッセージを送れます。LinkedInでは、個人のアカウントは実名で1人1つが決まりで、会社の名前で個人のアカウントを作ると規約に反するおそれがあります。会社として出るのは企業ページで、相手に声をかけるのは社員の個人のアカウントです。
LinkedInでできること
主な機能は次のとおりです。
| 機能 | できること | 主に使う人 |
|---|---|---|
| プロフィール | 経歴・会社・役職・スキルを載せる | すべての利用者 |
| つながり(コネクション) | 申請を送り、承認されると「つながり」になる | 営業・採用・情報収集をする人 |
| メッセージ | つながった相手と1対1でやり取りする | 営業・採用担当 |
| 投稿・コメント | 文章・画像・動画・記事を発信し、反応し合う | 発信したい個人・会社 |
| 企業ページ | 会社の紹介や発信をまとめる公式ページ | 会社(広報・採用・営業) |
| 求人・転職 | 求人を出す、仕事を探す | 採用担当・求職者 |
| Sales Navigator | 国・業界・役職などの条件で見込み客を探し、リストで管理する有料ツール | 営業担当 |
いくつか補足します。
つながりは、Facebookの「友達」に近い仕組みです。ただし、知り合いだけでなく、これから仕事をしたい相手にも申請を送るのがLinkedInでは普通です。つながると、メッセージを送れるようになり、相手の投稿もタイムラインに表示されます。
企業ページは会社の顔ですが、企業ページからつながり申請やメッセージは送れません。人に声をかけるのは個人のアカウントです。つながった相手を企業ページのフォローに招待すれば、会社の接点としても残ります。使い分けは「LinkedInの企業ページと個人アカウントの使い分け」で解説しています。
Sales Navigatorは、営業のための有料ツールです。無料版よりも細かい条件で相手を探せ、気になる相手を保存して動きを追えます。詳しくは「LinkedIn Sales Navigatorとは?」をご覧ください。
海外のビジネスでLinkedInが欠かせない理由
日本では、LinkedInを使う人はまだ多くありません。日本国内だけの取引なら、ほかの手段で十分なことも多いでしょう。LinkedInの本領は、海外の相手と出会うときに発揮されます。
- 相手がいる:海外では、企業の担当者や決裁者がLinkedInにプロフィールを持っているのが一般的です。
- 相手を選べる:国・業界・会社の規模・役職で探せるので、話したい立場の人にだけ声をかけられます。
- 日本から動ける:現地に行かなくても、つながり申請とメッセージで最初の接点を作れます。
- 関係が残る:名刺交換と違い、相手が転職や異動をしても、つながりは続きます。
- 1相手が
いる 企業の担当者や 決裁者が、 LinkedInに プロフィールを 持っているのが 一般的 - 2相手を
選べる 国業界会社の規模 役職この条件で 探し、 話したい 立場の 人にだけ 声を かけられる - 3日本から
動ける 現地に行かなくても、 つながり 申請と メッセージで 最初の 接点を 作れる - 4関係が
残る 名刺交換と違い、 相手が 転職や 異動を しても、 つながりは 続く
また、海外では個人のアカウントを仕事に使うことが当たり前です。「会社の営業に個人のSNSを使ってよいのか」と迷う方もいますが、海外の相手にとっては自然なことです。
言葉の壁も、以前ほど大きくありません。英語のメッセージや投稿は、AI翻訳を使えば十分に書けます。ただし英語以外の言語は、ネイティブが書かないと不自然になりやすい点に注意してください。
なお、中国本土ではLinkedInは公式には使えません。中国の相手には、WeChatやBaidu、小紅書など別の手段を考えます。
無料版と有料版の違い
LinkedInは無料で登録でき、プロフィール作成、つながり申請、つながった相手とのメッセージ、投稿まで無料で使えます。有料版は目的ごとに分かれています。
| 種類 | 主な目的 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 無料版 | プロフィール、つながり、投稿、メッセージ | まず始める人すべて |
| Premium | 転職活動や、個人での情報収集 | 求職者、個人で調べものをする人 |
| Sales Navigator | 条件を決めた見込み客探しとリスト管理 | 新しい取引先を探す営業担当 |
最初は無料版で十分です。プロフィールを整え、知っている相手とつながり、投稿に慣れるところまでは無料でできます。知らない相手を条件で探して声をかける段階になったら、Sales Navigatorを検討します。Sales Navigatorには1か月の無料トライアルがあります。
切り替えの目安は「LinkedIn無料版とSales Navigatorの違い」、プランと料金は「LinkedIn Sales Navigatorの料金とプラン比較」、Premiumについては「LinkedIn Premium有料と無料プランの違いは?」で解説しています。
LinkedInの始め方:登録から最初のつながりまで
アカウントは、パソコンでもスマートフォンのアプリでも作れます。画面は日本語で使えます。
- 1アカウントを
作る メールアドレスと、実名の ?実名名前を 登録する - 2写真と
見出しを 名前の入れる 下の TY見出し一文に、 会社名と 役職、 何を している 人か - 3経歴と
自己紹介を 勤務先・仕事・強み。書く 海外向けは 経歴英語でも - 4会社と
結び 勤務先をつける 企業ページと 社企業ページ結ぶ。 なければ 作る - 5知り合いと
つながる 面識のある MBつながる同僚や 取引先から 申請を 送る - 6見て、
反応してみる 投稿にコメントや コメントいいね「いいね」。 慣れたら 自分でも 投稿
- アカウントを作る:メールアドレスと名前を登録します。名前は実名にします。
- 顔写真と見出しを入れる:見出し(ヘッドライン)は名前の下に出る一文です。会社名と役職、何をしている人かを短く書きます。
- 経歴と自己紹介を書く:勤務先、担当している仕事、扱う製品や強みを書きます。海外の相手に向けるなら英語でも書きます。書き方は「LinkedInプロフィールの書き方を例文付きで解説」が参考になります。
- 会社と結びつける:経歴の勤務先を、会社の企業ページと結びつけます。企業ページがなければ、あわせて作ります。
- 知っている人とつながる:同僚や取引先など、すでに面識のある相手から申請を送ります。
- 見て、反応してみる:取引先や業界の人の投稿を読み、コメントや「いいね」をしてみます。慣れたら自分でも投稿します。
ここまでは無料版で進められます。
ビジネスでの使い方
LinkedInの使い道は、大きく4つに分かれます。
- 海外の新しい取引先を探す:国・業界・役職で相手を探し、つながり申請からメッセージのやり取り、オンラインの面談へと進めます。
- 取引先との関係を保つ:展示会や商談で会った相手とつながり、その後もメッセージや投稿で接点を保ちます。名刺だけで止まらず、関係が続きます。
- 会社と自分を知ってもらう:製品の使われ方や業界の知見を投稿し、信頼を積み重ねます。売り込む前に信頼される進め方は「ソーシャルセリングとは?」でまとめています。
- 採用や情報収集:海外の拠点の人材探しや、業界・競合の動きを知るためにも使えます。
なかでも、海外の取引先を探す使い方は「LinkedIn営業」と呼ばれます。「整える→出会う→つながる→会話する→育てる→商談へ」の6ステップで、申請とメッセージを重ねて商談につなげる流れです。作業は申請に1日10〜15分ほどで、続けるほどつながりと返信が積み上がります。始め方の手順は「LinkedIn営業とは?」で詳しく解説しています。
使うときの注意点
- 他人のアカウントにログインしない:社員のアカウントに会社や外部の業者がログインして代わりに操作する「代理ログイン」は、LinkedInの規約に反するおそれがあります。
- 自動化ツールを使わない:申請やメッセージを自動で大量に送るツールも、規約に反するおそれがあり、アカウントが制限されることがあります。
- 一斉に売り込まない:同じ文面の案内を大勢に送ると、反応が得られにくく、印象も悪くなります。一人ひとりに合わせて声をかけます。
- プロフィールを空のままにしない:申請を受けた相手は、まずプロフィールを見ます。写真や経歴がないと、承認されにくくなります。
- 中国本土の相手には別の手段を:中国本土では公式には使えないため、LinkedInでの営業は向きません。
よくある質問
Q. LinkedInは無料で使えますか?
使えます。登録、プロフィール作成、つながり申請、つながった相手とのメッセージ、投稿は無料です。条件を決めて見込み客を探すなど、営業で本格的に使う段階になったら、有料のSales Navigatorを検討します。
Q. 日本ではLinkedInを使う人が少ないのに、始める意味はありますか?
海外の会社と取引したいなら、あります。日本では利用者が少なくても、海外では企業の担当者がLinkedInを使うのが一般的です。日本国内の取引だけが目的なら、ほかの手段を優先してもよいでしょう。
Q. 英語が苦手でも使えますか?
使えます。画面は日本語で表示でき、英語のプロフィールやメッセージはAI翻訳で十分に書けます。英語以外の言語で書くときは、ネイティブに確かめてもらうと安心です。
Q. 会社で使うなら、企業ページだけ作ればいいですか?
企業ページだけでは足りません。企業ページからはつながり申請もメッセージも送れないため、人に声をかけるのは個人のアカウントです。個人でつながった相手を企業ページに招待する形で、両方を使います。
Q. 社員の代わりに、担当者や外部の会社がアカウントを操作してもよいですか?
避けてください。他人のアカウントへの代理ログインや、自動化ツールでの送信は、LinkedInの規約に反するおそれがあります。アカウントは本人が使うのが基本です。
まとめ
- LinkedInは、実名と職歴でつながる仕事のためのSNS
- Facebook・X・Instagramとの違いは、相手の会社や役職が分かり、その条件で相手を探せること
- 無料でプロフィール、つながり、メッセージ、投稿まで使える。営業で相手を探す段階ではSales Navigatorを検討する
- 日本では利用者が少ないが、海外の取引先と出会う手段としては標準
- 始めるときは、実名とプロフィールを整え、知っている人とつながるところから
- 代理ログインと自動化ツールは規約に反するおそれがあるので使わない。中国本土では公式には使えない
COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。始め方から商談までの進め方は、資料ライブラリにまとめています。
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