LinkedIn営業は、
この記事でわかること
- LinkedIn営業を社内で回すのに必要な3つの役割
- 1日・1週間・1か月の作業と、かかる時間の目安
- 最初に追うKPIと、続かない原因への対策
結論:担当者1人、1日10〜15分の日課から始める
LinkedIn営業を社内で回すのに、専門の部署は要りません。必要なのは、毎日続ける担当者と、その数字を見て判断する人です。
- 担当者:まず1人。若手に任せても構いません。
- 1日の時間:申請は10〜15分ほど。返信が来たら2〜3日以内に答えます。
- ツール:担当者1人がSales Navigator Coreで始めます。
- 最初のKPI:返信の数です。
- 見直し:週に1回、責任者と数字を見ます。
1日の時間は長くありません。難しいのは、毎日続けることです。体制は「続けられる仕組み」を作るために考えます。
体制:最低限そろえる3つの役割
- 毎日やる
人 運用担当つながり申請、 誰があいさつ、 返信への 一次対応、 記録 担うか 若手でもよい。 毎日 時間を 取れる 人 - 判断する
人 責任者狙う国・業界・ 誰が役職を 決める。 週に 1回数字を 見て、 条件を 見直す 担うか 海外営業の責任者や 部門長 - 商談する
人 商談担当関心を示した 誰が相手と 面談し、 提案する 担うか 製品に詳しい 営業や 技術の 担当者
| 役割 | やること | 誰が担うか |
|---|---|---|
| 運用担当 | つながり申請、あいさつ、返信への一次対応、記録 | 若手でもよい。毎日時間を取れる人 |
| 責任者 | 狙う国・業界・役職を決める。週に1回数字を見て、条件を見直す | 海外営業の責任者や部門長 |
| 商談担当 | 関心を示した相手と面談し、提案する | 製品に詳しい営業や技術の担当者 |
小さな会社なら、1人が運用担当と商談担当を兼ねても構いません。大事なのは、「誰が毎日やるか」と「誰が判断するか」を最初に決めておくことです。決めないまま始めると、忙しい週に止まり、そのまま再開しなくなります。
ご相談のあった製造業の会社では、LinkedInを取りまとめる部門の方から、営業担当者が「誰に送ればいいのか」で手が止まりやすい、という声がありました。そうした場合、COSPALinksでは、責任者が狙う相手の保存検索を作って担当者に配り、担当者は配られた検索から申請を送ることを、まず日課にする形をおすすめしています。研修で一度に全部を教えても、しばらくたつと忘れてしまうという声もありました。最初は「配られた検索から送る」の1つに絞り、慣れてから返信の対応や条件の見直しを任せていくと、続けやすくなります。
担当の分け方と商談への引き継ぎは「LinkedIn営業とは」でも解説しています。
始める前の準備
毎日の作業を始める前に、次の準備をしておきます。準備は、Sales Navigatorを契約する前から進められます。
- 狙う相手を決める。国・業界・役職を決めます。最初は国を絞ると、反応の違いが見やすくなります。
- 個人のプロフィールを整える。英語の名前・写真・見出し・自己紹介を入れ、申請を受け取った相手が、何をしている人か分かるようにします。
- 企業ページを整える。ロゴと英語の会社説明を入れ、相手が会社を確かめられるようにします。
- Sales Navigatorの無料トライアルを始める。担当者がCoreで始めます。1か月は無料なので、始めたらすぐ申請を送ります。
- 記録の表を用意する。申請・承認・返信の数と、やり取り中の相手を残す表です。週に1回、責任者と見ます。
準備を整えすぎて、申請を送るのが遅れるのは避けましょう。申請を送らなければ、何も始まりません。プロフィールと企業ページは、最低限の形ができたら申請を始め、送りながら直していけば十分です。
1日の作業:何に何分かかるか
毎日の作業は、次の4つです。
| 作業 | 中身 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 新着の確認 | Sales Navigatorの保存検索の新着と、保存した人の動きを見る | 申請の時間に含めて見る |
| つながり申請 | 狙う相手に申請を送る。メッセージは一言添えるのが理想だが、なくても構わない | 1日10〜15分ほど |
| あいさつ・返信 | 承認した人にお礼と短い質問を送る。返信には2〜3日以内に答える | 届いた数による |
| 記録 | 申請・承認・返信の数と、やり取り中の相手をリストに残す | 作業の終わりに |
返信が来た相手とは、3〜4往復で資料の送付や面談につなげるのが目安です。投稿もする場合は、1本30〜40分ほどを見込みます。投稿は信頼づくりに役立ちますが、申請を止めてまで増やす必要はありません。
承認された直後に商品の説明を送ると、返信はほとんど来ません。最初の1通は、あいさつと短い質問にとどめます。例文は「LinkedInの英語メッセージ例文集」にあります。
1週間・1か月の流れ
- 毎週(運用担当と責任者):申請・承認・返信の数を見ます。返信のあった相手の次の一手を決めます。
- 毎月(責任者):国・業界・役職ごとに承認と返信を比べ、狙う条件を見直します。
- 成果が見えたら(責任者):アカウントを持つ人を増やし、チームに広げます。
- 毎日新着を
見て、 保存検索の申請を 送る 新着を 確かめる。 申請は 1日10〜15分ほど - 毎日あいさつと
返信 お礼と短い 質問を 送る。 返信には 2〜3日以内に 答える - 毎日記録する
申請・承認・返信の 数と、 やり取り中の 相手を 残す - 毎週数字を
見る 申請・承認・返信の数を 見て、 返信の あった 相手の 次の 一手を 決める - 毎月狙う
条件を 国・業界・役職ごとに、見直す 承認と 返信を 比べる - その
後 成果が見えたら、 アカウントをチームに 広げる 持つ人を 増やす
まず1人がCoreで始め、成果が見えたら、営業チームのみんながアカウントを持ち、Advancedなどで営業全体に広げる流れがおすすめです。会社での契約のしかたは「Sales Navigatorを会社で導入するには」で解説しています。
KPI:最初に追うのは「返信」
商談数や受注を最初のKPIにすると、数字が出るまでに時間がかかり、途中で判断ができません。始めた月から動きが見える数字を追います。
| 指標 | 見ること | 目安 |
|---|---|---|
| 申請数 | 毎日送れているか | 1日10〜15分の作業を続けられているか |
| 承認 | 狙う相手が合っているか | ざっくり2〜6割。国や相手でかなり変わる |
| 返信 | あいさつの内容と相手の関心 | 公開済みの事例では、つながった人の約2〜4割から返信 |
| 資料送付・面談 | 商談につながっているか | 件数を記録し、月ごとに比べる |
承認は、アジアは3〜6割を狙えますが、アメリカ・ヨーロッパは渋めで2〜4割です。国ごとに分けて見ないと、「うまくいっていない」と早まって判断してしまいます。
つながりと返信は、始めた月から出てきます。受注までは時間がかかることが多いので、まずは返信を増やすことに集中しましょう。
記録の表に残す項目
数字を見るには、記録が欠かせません。表計算ソフトで十分です。
- 週(第1週、第2週…)
- 保存検索の名前(「DE_包装機械_購買」のように、国・業界・役職が分かる名前)
- 申請した数と承認された数(毎日の作業の終わりに足す)
- 返信の数(あいさつに返事があった人の数)
- やり取り中の相手(名前、会社、次にすること、期日)
- 資料送付と面談(送った日、面談の日、商談担当の名前)
保存検索ごとに分けて記録すると、どの国・どの役職が反応しやすいかが見えてきます。月の見直しでは、反応の悪い条件を変え、よい条件に時間を寄せます。
続かない原因と対策
- 忙しい週に止まる。作業の時間を、朝の15分など決まった時間にしておきます。1日の量を減らしてでも、毎日送ることを優先します。
- 正解が分からず不安になる。週に1回、責任者と数字を見る時間を決めておくと、迷ったまま続けることがなくなります。
- 返信が来ない。つながった直後の売り込みをやめ、あいさつと短い質問にします。
- 英語に時間がかかる。AI翻訳で、あいさつや短いやり取りは十分に書けます。英語以外の言語で送るときは、ネイティブに確かめてもらいましょう。
- 担当者が1人で抱え込む。返信が来た相手を、誰に、どの段階で渡すかを決めておきます。
返信が増えてくると、1通ずつ考えて答えるだけで担当者の手がふさがります。COSPALinksの支援では、よく来る質問への短い返し方をいくつか用意しておき、相手の関心がはっきりするまではそれで続けます。資料や詳しい説明を求められたら、商談担当に渡します。渡した後は、待たせないことが大切です。ご支援先との打ち合わせでも、面談の約束までこぎつけた相手を待たせると二度と戻ってこない、という話が出ました。すぐに答えられないときは、いつまでに答えるかだけでも先に返しておきます。
社内で回すか、外に頼むか
社内で回すか外に頼むかの違いは、毎日運用する負担を誰が持つかです。時間は取れても続ける自信がない場合や、どの国が合うか分からない場合は、まず外に頼んで始め、成果の出た国や地域から社内に移していく形もあります。最初から社内でやると、うまくいかないときに「やり方が悪いのか、市場が合わないのか」の区別がつきにくいからです。
費用の比べ方は「LinkedIn営業の費用相場」でまとめています。
外に頼むときは、パスワードを預けて代わりに操作する代理ログインや、ツールでの自動送信をする業者は避けましょう。LinkedInの利用規約に反するおそれがあります。
よくある質問
Q. 若手や新人に任せても大丈夫ですか?
大丈夫です。毎日の作業は決まった手順で回せます。狙う相手の条件や、商談に進めるかの判断は、責任者が週に1回見るようにしましょう。
Q. 担当者は何人必要ですか?
1人から始められます。成果が見えたら、営業チームのみんながアカウントを持つ形に広げます。
Q. 1つのSales Navigatorのアカウントを、複数人で使ってもいいですか?
使えません。アカウントは個人ごとの契約で、使う人の数だけ必要です。
Q. 投稿をしないと成果は出ませんか?
投稿がなくても始められます。まずは申請とあいさつを毎日続けることが先です。投稿は、つながった相手との関係を保つのに役立ちます。
まとめ
- LinkedIn営業は、担当者1人と1日10〜15分の日課から社内で回せる
- 役割は運用担当・責任者・商談担当の3つ。兼任でもよいが、誰が毎日やるかは決めておく
- 毎日は申請とあいさつ、毎週は数字の確認、毎月は条件の見直し
- 最初のKPIは返信。承認は国ごとに分けて見る
- 続かないなら、外に頼んで始め、成果の出た地域から社内に移す
COSPALinksでは、運用をお任せいただく形と、社内で回せるようにする内製化支援の2つをご用意しています。進め方は、資料ライブラリにまとめています。
無料相談(30分・オンライン)
貴社が会える海外の決裁者の数を、その場でお見せします。
狙いたい国・業界・役職を












セミナー10/30(金)11:00〜出版記念セミナー 受付中