LinkedInの
この記事でわかること
- LinkedInの投稿時間の考え方と、最初に試す曜日・時間帯
- 海外の相手に向けた時差の合わせ方と、LinkedInで予約投稿する方法
- 投稿のアナリティクスで、自分に合う投稿時間を見つける方法
LinkedIn投稿のおすすめ時間帯:まずは相手の平日の勤務時間から
結論から言うと、LinkedInの投稿時間に、誰にでも当てはまる「この時刻」はありません。届けたい相手がLinkedInを見る時間は、国や職種、働き方で変わるからです。次の順で決めます。
- 最初の候補は、相手の国の平日の勤務時間。 LinkedIn(世界のビジネスパーソンが実名と勤め先を載せて使うSNS)は仕事のために開くSNSなので、始業後の午前や昼休みの前後から試します。
- 時刻は、相手の国の時間で考える。 相手の時刻で考えてから、日本時間に直します。
- その時間に出せないなら、予約投稿を使う。
- 最後は、自分の投稿のアナリティクスで決める。 反応のよかった時間に寄せていきます。
- 1相手の
国の 始業後の平日の 勤務時間 午前や、 昼休みの 前後から 試す - 2相手の
時刻で 相手の考える 時刻で 決め、 日本時間に 直す - 3出せない
時間は 画面の予約投稿 名前は 「スケジュール」 - 4アナリティクスで
決める 反応のよかった 時間に 寄せていく
| 候補 | 考え方 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 平日の始業後〜午前 | 仕事の情報を集める時間に届ける | 相手の国の時刻で考える |
| 平日の昼休みの前後〜午後 | 手が空いた時間に見る人に届ける | 昼休みの時間は国や会社で違う |
| 週末・深夜 | 最初の候補にはしない | 日本の週末が、相手の国では平日のこともある |
第三者の調査は、最初の候補を決める材料にする
投稿時間の調査は、SNSの管理ツールを提供する会社などが公開しています。たとえばSprout Socialの調査「Best times to post on LinkedIn」では、平日、特に週の半ば(火曜〜木曜)の日中に反応が集まりやすく、土日は少ないという傾向が示されています。時刻は、それぞれの読み手の現地時間で示されています。
ただし、こうした調査は、その会社のツールを使うアカウントのデータをまとめたもので、貴社の読み手と同じとは限りません。更新のたびに結果の時間帯も変わります。この調査自身も、自分の読み手がいつ見ているかはLinkedInのアナリティクスで確かめるよう勧めています。LinkedInの広告・マーケティング向けの公式ブログも、読み手に合う時間を見つけるには、実際に試すのが一番だとしています。
投稿時間が重要な理由
同じ投稿でも、出す時間で反応が変わることがあります。理由は2つです。
読み手がLinkedInを開いている時間に届けやすい
LinkedInは、仕事の情報を得たり、仕事の相手とやり取りしたりするために開くSNSです。相手の勤務時間に出せば、出したてのうちに目に入る機会が増えます。
フィードには、関連が高い順と新しい順の並べ方があり、読み手が切り替えられます(LinkedInのヘルプ「Sort feed by Most Relevant and Most Recent posts」)。どちらの並びでも、相手が開く時間から離れた投稿は、ほかの投稿に押されて目に入りにくくなります。
投稿した直後の読まれ方が、その後の広がりに関わる
LinkedInは、投稿をまずつながりやフォロワーの一部に表示し、読まれ方やコメントのつき方を見て、さらに広げるかを決めるとされています。相手がLinkedInを見ていない時間に出すと、この最初の段階で読まれにくくなります。
コメントがついたら、早めに返すと会話が続きます。投稿時間は、相手が見る時間であると同時に、貴社がコメントに返せる時間でもあると考えます。表示の仕組みと伸びないときの見直し方は「LinkedInで伸びる投稿とは?書き方・長さ・頻度と、表示されないときの見直し方」、投稿が表示された回数(インプレッション)の意味と見方は「LinkedInのインプレッションとは?意味・仕組み・増やし方まで解説」で解説しています。
業種・目的別に投稿時間を考えるときのポイント
業種ごとの「最適な時刻」を決めた公式の数字はありません。同じ業種でも、国や会社、職種で働き方が違うからです。業種や目的は、次の3つの見方で候補を出すのに使います。
| 見ること | 例 | 投稿時間の決め方 |
|---|---|---|
| 相手の働き方 | オフィスで働く購買担当、工場や現場の技術者、移動の多い経営者 | 相手の1日の流れから、画面を見られる時間を考える |
| 相手の国と地域 | 北米、欧州、東南アジアの取引先 | 相手の現地の平日の勤務時間で考える |
| 投稿の目的 | 展示会やウェビナーの告知、採用の募集、製品の事例 | 開催日や締め切りから逆算して、余裕をもって出す |
展示会の告知のように、何時に出すかより何日前に出すかが効く投稿もあります。
ウェビナーなどのイベントの告知も同じです。COSPALinksが見てきた例でも、LinkedInのイベントで参加を表明した人のうち、当日に参加するのは一部でした。告知の投稿を出して終わりにせず、開催が近づいたら、参加を表明した人に一人ずつメッセージを送ります。送ったときのほうが、送らないときより参加が増えました。イベントの使い方は「ウェビナー集客にLinkedInイベントを使う方法|BtoBで狙う相手を招く手順と、開催後のフォロー」で解説しています。
業種別・目的別の時刻を一覧にした記事もありますが、出典や調べ方が分からないものは、そのまま当てはめないほうが安全です。一覧は「最初にどこから試すか」の参考にとどめ、決め手は貴社の投稿のデータにします。
海外ターゲット向けの投稿時間と時差の合わせ方
海外の相手に向けて投稿するなら、時刻は相手の国の時間で考えます。日本の勤務時間に出すと、北米では前の日の夕方から深夜にあたり、相手が見るころには投稿が古くなっています。
相手の国の朝9時は、日本時間で何時か
- 日本の午前〜昼
- 10時シンガポール
- 11時タイ・ベトナム
- 12時30分インド
- 日本の夕方
- 16時ドイツ・フランス
- 17時英国
- 日本の夜〜深夜
- 22時米国東部
- 翌1時米国西部
| 相手の地域(都市) | 相手の朝9時は、日本時間で | 補足 |
|---|---|---|
| 米国東部(ニューヨーク) | 22時(夏時間)/23時 | 日本の同じ日の夜 |
| 米国西部(ロサンゼルス) | 翌1時(夏時間)/翌2時 | 日本では日付が変わる |
| 英国(ロンドン) | 17時(夏時間)/18時 | 日本の夕方 |
| ドイツ・フランス | 16時(夏時間)/17時 | 日本の夕方 |
| インド | 12時30分 | 夏時間なし |
| タイ・ベトナム | 11時 | 夏時間なし |
| シンガポール | 10時 | 夏時間なし |
夏時間(サマータイム)がある国は、時期によって日本との時差が1時間変わります。米国は3月の第2日曜から11月の第1日曜まで、欧州は3月の最終日曜から10月の最終日曜までが夏時間で、切り替えの日が米国と欧州で違います。3月と10〜11月は、予約する前に相手の時刻を確かめ直します。
休みの曜日と祝日も、相手の国に合わせる
日本の月曜の朝9時は、米国東部では日曜の夜(夏時間なら20時)です。逆に、日本の金曜の夜22時は、米国東部の金曜の朝9時(夏時間)にあたります。日本の曜日のまま考えると、相手の週末に出してしまうことがあります。
休みの曜日も国によって違い、サウジアラビアなど中東の一部の国では金曜と土曜が休みです。年末年始のほか、米国の感謝祭(11月)、中華圏の春節(旧正月)、欧州の夏の休暇など、相手の国の休みの時期も外します。
COSPALinksの支援でも、欧米の相手に声をかけている支援先では、休みをとる人が多い8月はつながり申請を休み、9月から再開しました。大事な告知も、相手の休みの時期を外し、休み明けに合わせて出します。
複数の国に届けたいとき
- いちばん届けたい国を1つ決める。 買い手の多い国の勤務時間に合わせます。米国東部の朝9時は、西部では朝6時です。東部と西部の両方に届けたいなら、東部の昼前後にすると、両方の勤務時間に入ります。
- 地域ごとに分けて投稿する。 欧州向けは日本の夕方、東南アジア向けは日本の午前、のように分け、言語や内容も相手に合わせます。
- 投稿後に返事ができるかも考える。 北米向けに日本の夜に出すと、コメントは日本の深夜から朝につきます。翌朝に返すと決めておきます。
メッセージやつながり申請を送る時間も、相手の勤務時間を意識します。送るときのマナーは「LinkedInのつながり申請マナー|好印象を与えるメッセージ例・NG例を解説」で解説しています。投稿は、海外の買い手に貴社を知ってもらうきっかけです。相手を探してつながり、商談につなげる進め方は「LinkedIn海外営業とは?Sales Navigatorで海外顧客を開拓する方法と成功事例|国選び・英語・展示会との違い」でまとめています。
LinkedInで予約投稿する方法
LinkedInには、投稿する日時を先に決めておく機能(予約投稿。LinkedInの画面やヘルプでは「スケジュール」)があります。個人アカウントの投稿も、会社のページ(LinkedInページ)の投稿も予約できます。外部のツールを使わなくても、相手の国の勤務時間に合わせて出せます。
個人アカウントで投稿を予約する手順
- 投稿を作る画面を開き、本文や画像などを入れる
- [投稿]ボタンの横にある、時計の形のアイコンを選ぶ
- 投稿する日付と時刻を選ぶ
- 内容を確かめて、予約する
ボタンの名前や場所は変わることがあります。見つからないときは、LinkedInのヘルプ「投稿のスケジュールを設定する」で確かめます。
時刻を選ぶときは、画面に出ている時刻がどこの時間かを確かめます。相手の国の時刻を、上の表で日本時間に直してから入れると、間違えにくくなります。
予約した投稿を確かめる・変える
予約した投稿は、予約済みの投稿の一覧(英語の画面では「View all scheduled posts」)で確かめられます。日時を変えたいときや、取り消したいときの操作は、ヘルプ「投稿のスケジュールを設定する」で確かめます。
予約から投稿まで日が空くときは、日付の入った告知などの中身を、出る前に見直します。
会社のページ(LinkedInページ)の投稿を予約する
会社のページの管理者は、ページの投稿も予約できます。予約した投稿の日時の変更(再スケジュール)や削除も、ヘルプ「LinkedIn会社・団体ページの投稿のスケジュールを設定する」などで案内されています。
ただし、海外営業でつながり申請やメッセージを送るのは、担当者の個人アカウントです。会社のページからは、申請もメッセージも送れません。ページの投稿は会社の情報を伝える場、個人の投稿は担当者が相手と会話するきっかけ、と役割を分けて予約します。使い分けは「LinkedInの企業ページと個人アカウントの使い分け|営業は個人、信用は企業ページ」で解説しています。
外部の予約ツールを使うときの注意
複数のSNSをまとめて管理したいときは、外部の予約ツールも使えます。LinkedInは、予約に使えるツールの提供会社をマーケティングパートナーとして公式サイトで紹介しているので、LinkedInと公式に連携しているツールかを確かめて選びます。
一方で、いいねやコメント、つながり申請を自動で行うツールは、LinkedInの規約に反するおそれがあり、アカウントが制限される原因にもなります。注意点は「LinkedIn営業の代行は規約違反?代理ログイン・自動化の注意点と、安全な頼み方」でまとめています。
投稿時間を最適化する方法:アナリティクスで試して決める
自分に合う投稿時間は、いくつかの時間で投稿して、LinkedInの分析の画面で反応を比べて決めます。
LinkedInアナリティクスで見る数字
LinkedInでは、投稿ごとのアナリティクス(分析)で、投稿が表示された回数(インプレッション)や、リアクション、コメントなどの反応を見られます。フォロワーや投稿を見た人の、職種・地域・業界などの内訳も見られます。会社のページにも同じようなアナリティクスがあります。
投稿時間を決めるうえで、まず見たいのは地域です。読み手の多くがどの国にいるかで、合わせる時刻が決まります。
| 見る数字 | 分かること | 投稿時間での使い方 |
|---|---|---|
| インプレッション | 投稿が表示された回数 | 時間帯ごとに、届いた量を比べる |
| リアクション・コメント | 読んだ人が反応したか | 量だけでなく、狙った相手から反応があったかを見る |
| 見た人・フォロワーの地域と職種 | 誰に届いているか | 合わせる国と時刻を決める |
A/Bテストの手順:時間帯だけを変えて比べる
A/Bテストは、条件を1つだけ変えて、どちらの反応がよいかを比べる方法です。投稿時間なら、次のように進めます。
- 変える時間帯だけ候補は
2つか A3つ。 相手の 国の 時刻で 始業後の B午前 昼休みの 前後 - そろえる時間以外の
条件 長さ投稿の種類 テーマ形式一緒に変えると、 何が 効いたか 分からなくなる - 記録する表に
して 日本時間と比べる 相手の 曜日投稿の時刻 種類 インプレッションコメント
- 候補の時間を2つか3つ決める。 例:相手の国の始業後の午前と、昼休みの前後。
- 時間以外の条件をそろえる。 同じくらいの長さ、同じ種類の投稿(事例、業界の話題など)で比べます。テーマや形式も一緒に変えると、何が効いたか分からなくなります。
- 何本か続けてから比べる。 1本ずつでは、題材の当たり外れの差が大きく出ます。数週間かけて、時間帯ごとに何本か出してから比べます。
- 記録を残す。 日本時間と相手の時刻、曜日、投稿の種類、インプレッション、コメントを表にしておきます。
- 反応のよかった時間を、いつもの時間にする。 読み手が増えたり、狙う国が変わったりしたら、また比べ直します。
比べるには、決まった間隔で投稿を続けることが前提です。投稿1本の準備には30〜40分ほどかかるのが目安なので、毎週どこでその時間を取るかを先に決めておきます。
まとめ
- LinkedInの投稿時間に、誰にでも当てはまる正解はない。最初は相手の国の平日の勤務時間(始業後の午前、昼休みの前後)を試す
- 第三者の調査は最初の候補を決める材料にとどめ、決め手は自分の投稿のアナリティクスにする
- 海外の相手には、相手の時刻を日本時間に直して出す。夏時間、休みの曜日、祝日も相手の国に合わせる
- その時間に出せないときは、LinkedInの予約投稿(スケジュール設定)を使う。個人アカウントも会社のページも予約できる
- 時間帯だけを変えて何本か投稿し、インプレッション、反応、見た人の地域を比べて、いつもの時間を決める
COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。狙う国と相手の決め方から、つながった相手との会話の進め方までを、資料ライブラリにまとめています。
よくある質問
A誰にでも当てはまる時刻はありません。最初は、届けたい相手の国の平日の勤務時間、たとえば始業後の午前や昼休みの前後を試し、投稿のアナリティクスで反応のよかった時間に寄せていきます。
A第三者の調査では、土日は平日より反応が少ない傾向が示されています。大事な告知は平日に出すほうが無難です。ただし、日本の土曜の朝は、米国では金曜の夜です。曜日は相手の国の暦で考えます。
A1本で両方に合わせるのは難しいので、届けたい地域ごとに分けて投稿するのが確実です。日本の午前は東南アジアの朝から午前、日本の夕方は欧州の朝にあたります。北米向けは日本の夜になるので、予約投稿を使います。
A投稿時間は、反応を左右する条件の1つにすぎません。誰に向けた投稿か、冒頭の数行で読む理由が伝わるか、決まった間隔で続けられているかも見直します。見直し方は「LinkedInで伸びる投稿とは?書き方・長さ・頻度と、表示されないときの見直し方」で解説しています。
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