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コラムLinkedIn Sales Navigatorとは?
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代表取締役 中島 嘉一LinkedIn & Sales Navigator活用の専門家中島 嘉一NAKAJIMA, Kaichi株式会社コスパ・テクノロジーズ 代表取締役電機メーカーで海外営業を経験し、上海で起業。現在はLinkedIn・Sales Navigatorを活用して、日本企業の海外顧客開拓を支援しています。
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LinkedIn活用

LinkedIn海外営業のターゲット設定|国・業界・役職の決め方と、相手の人数の確かめ方

監修中島 嘉一株式会社コスパ・テクノロジーズ 代表取締役

LinkedIn海外営業のターゲットは、「国→業界→役職」の順に決め、申請を始める前にSales Navigatorで相手の人数を確かめます。人数が少なすぎる条件は、どれだけ丁寧に申請しても続きません。条件を広げても相手が見つからない場合は、LinkedInでの営業そのものを見直します。この記事では、決める順番と国・業界・役職ごとの考え方、人数の確かめ方、少なすぎるとき・多すぎるときの直し方をまとめます。

この記事でわかること

  • 狙う国・業界・役職を決める順番と、それぞれで見る点
  • Sales Navigatorで、相手が何人いるかを確かめる手順
  • 人数が少なすぎるとき・多すぎるときの条件の直し方

結論:「国→業界→役職」で決め、始める前に人数を確かめる

LinkedInで海外営業をするとき、最初に決めるのは「誰に声をかけるか」です。ここがあいまいなまま申請を送り始めると、承認も返信も伸びず、何が悪いのかも分かりません。

  • 決める順番:国 → 業界・会社の規模 → 役職・職種の順に決めます。
  • 人数を確かめる:決めた条件でSales Navigator(LinkedInの営業向け有料版)を検索し、当てはまる人が何人いるかを見ます。
  • 少なすぎたら:国や役職を広げます。広げても少ないなら、LinkedInでの営業は勧めません。
  • 始めたら:国や役職ごとに承認と返信を記録し、条件を見直します。

ターゲット設定は、最初に一度決めて終わりではありません。最初は仮の条件で始め、反応を見ながら直していきます。

決める前に:今のお客さまから「買う人」を書き出す

国や業界を決める前に、今の取引先を見直します。海外でも国内でも構いません。

  • どの業界の会社が買っているか
  • 会社の規模はどれくらいか
  • 社内で、誰が最初に話を聞き、誰が決めているか(購買、技術、経営など)
  • その製品を、何に使っているか

ここで出てきた「買う会社」と「買う人」が、LinkedInで探す条件の元になります。業界の名前だけで探すより、用途から考えるほうが、相手の会社が見つかりやすいこともあります。たとえば包装の機械なら、「包装機械の業界」ではなく、「包装の工程がある食品メーカー」を探します。

LinkedIn営業の全体の流れのなかで、対象の決め方がどこに当たるかは「LinkedIn営業とは」で解説しています。

国の決め方:まず1〜2か国に絞る

最初から多くの国に申請すると、反応の違いが見えません。まずは1〜2か国に絞ります。国を選ぶときは、次の点を見ます。

見る点考え方
これまでの実績問い合わせや取引がある国、展示会で反応があった国は候補になる
代理店の有無代理店がいない国や、新しい代理店を探したい国に向く
承認の傾向アジアは承認が3〜6割を狙える。アメリカ・ヨーロッパは渋めで2〜4割
言葉英語で連絡できるか。英語以外の言語で送るなら、ネイティブの確認が要る
使えるかどうか中国本土では、LinkedInは公式には使えない。WeChatなど別の手段を考える

承認は、国や相手によってかなり変わります。最初の国の結果だけで「LinkedInは合わない」と決めず、国ごとに分けて見ることが大切です。

国を決めたあとの、海外ならではの進め方(言葉・時差・展示会との違い)は「LinkedIn海外営業とは?」で紹介しています。

業界と会社の規模の決め方

業界は、Sales Navigatorの「業界(Industry)」の分類で選びます。分類は思ったより大きく分かれていることがあるので、自社の買い手がどの分類に入っているかを、実際の取引先の会社ページで確かめておくと迷いません。

会社の規模は、従業員数(Company headcount)で絞ります。

  • 大きすぎる会社だけを狙わない。大企業は担当者が多く、話がどこに届いたか分かりにくくなります。
  • 小さすぎる会社を外すかを決める。製品の価格や取引の形から、相手にできる会社の規模を決めます。
  • 外す条件も決める。競合や、すでに代理店が担当している会社などは、最初から外しておきます。

ご支援した案件でも、技術や現場の管理職に絞ると、声をかけられる相手はすぐに少なくなりました。従業員数で選んだ会社には、経理など、狙う職種と関係のない部署の人も含まれるからです。会社の規模で絞ったあとは、職種と役職まで入れた人数で、続けられるかを判断してください。

役職・職種の決め方:決裁者だけに絞らない

役職は、「職種(Function)」と「役職の段階(Seniority level)」を組み合わせて決めます。

役職は決裁者だけに絞らない同じ会社の中で、現場・管理職・経営の複数の人とつながる。担当者が替わっても話が途切れない
  1. 1現場の担当者技術・購買の実務話を聞いてもらいやすい。社内で情報を上げてくれる主な関心仕様使い勝手納期
  2. 2管理職マネージャー・部長比べて検討する立場。資料を渡すと話が進みやすい主な関心コスト品質チームの成果
  3. 3経営者・役員人数が少ない最初から絞りすぎない。現場や管理職ともつながっておく主な関心事業の方向投資の判断
決裁者だけに絞ると人数が少なくなりすぎて、申請が続かない
相手主な関心声をかけるときの考え方
現場の担当者(技術・購買の実務)仕様、使い勝手、納期話を聞いてもらいやすい。社内で情報を上げてくれる
管理職(マネージャー・部長)コスト、品質、チームの成果比べて検討する立場。資料を渡すと話が進みやすい
経営者・役員事業の方向、投資の判断人数が少ない。最初から絞りすぎない

決裁者だけに絞ると、人数が少なくなりすぎます。同じ会社の中で、現場・管理職・経営の複数の人とつながっておくと、担当者が替わっても話が途切れません。

Sales Navigatorで人数を確かめる手順

条件を決めたら、申請を始める前に、当てはまる人が何人いるかを確かめます。Sales Navigatorには1か月の無料トライアルがあるので、契約前の準備を済ませておき、トライアルの初日に確かめるのが効率的です。

Sales Navigatorの人の検索で条件を入れる順番画面は英語。国→業界と規模→職種と役職の順に入れ、条件を1つ足すごとに人数の変わり方を見る
  1. 1人の検索を開くLead filters。画面は英語
  2. 2国を入れるGeographyで、狙う国を選ぶ
  3. 3業界と会社の規模IndustryとCompany headcountで絞る
  4. 4職種と役職の段階FunctionとSeniority level。役職名でも探せる
  5. 5人数を見る検索結果の上の人数を、条件を足すごとに見る
  6. 6条件を保存する保存検索にすると、新着を知らせてくれる
1か月の無料トライアル契約前に準備を済ませ、トライアルの初日に人数を確かめる
  1. 人の検索(Lead filters)を開く。画面は英語です。
  2. 国を入れる。「Geography」で、狙う国を選びます。
  3. 業界と会社の規模を入れる。「Industry」と「Company headcount」で絞ります。
  4. 職種と役職の段階を入れる。「Function」と「Seniority level」で絞ります。役職名(Current job title)で探す方法もあります。
  5. 結果の人数を見る。検索結果の上に、当てはまる人数が表示されます。条件を1つ足すごとに、人数がどう変わるかを見ます。
  6. 条件を保存する。よい条件ができたら保存検索にしておくと、新しく当てはまった人を知らせてくれます。

実際にアメリカで調達担当者を探す様子は、動画「Appleの調達担当者まで見つかる?LinkedInで海外営業先を探してみた #1 アメリカ編」でも紹介しています。

英語の役職名(Purchasing、Procurement、Buyer など)と、会社の種類による窓口の違いは、「海外バイヤーの役職名を英語で|購買・調達・経営層のどこにLinkedInで声をかけるか」にまとめています。

Sales Navigatorの機能そのものは「Sales Navigatorとは」で解説しています。

人数を見るときの考え方

  • 毎日の申請で、数か月で尽きないか。申請は1日10〜15分の作業で続けます。続けても、すぐに送る相手がいなくなる人数では、営業として回りません。
  • 国ごとに分けて見る。国をまとめて検索すると、どの国に何人いるかが分かりません。
  • プロフィールを数人開いて確かめる。人数だけでなく、本当に狙う相手が並んでいるかを見ます。違う職種の人が多ければ、条件を直します。

見つけた相手を保存して追い続ける設定は「Sales Navigatorのリスト作成と保存検索」、無料版で足りるかどうかは「LinkedIn無料版とSales Navigatorの違い」で説明しています。

人数が少なすぎるとき・多すぎるとき

申請の前に相手の人数を確かめる人数が少なすぎる条件は、どれだけ丁寧に申請しても続かない
国→業界→役職で条件を決めるSales Navigatorで、当てはまる人数を見る
人数が少なすぎる?
いいえ仮の条件で始める承認と返信を見て直す
はい条件を広げる少なければ、LinkedInは勧めない
  • 国を広げる国近い国や、同じ言葉の国を足す
  • 役職を広げる役決裁者だけでなく、管理職や現場の担当者を足す
  • 業界を広げる業同じ工程や課題を持つ業界を足す
多すぎるときは、会社の規模や職種で絞る外す条件(競合、既存の取引先など)を足す絞りすぎず、新着が毎日入る程度に

少なすぎるとき

  • 国を広げる。近い国や、同じ言葉が通じる国を足します。
  • 役職を広げる。決裁者だけでなく、管理職や現場の担当者を足します。
  • 業界を広げる。用途から考えて、同じ工程や課題を持つ別の業界を足します。

条件を広げても相手が少ない場合、COSPALinksではLinkedInでの営業を勧めていません。相手が少なすぎると、毎日の申請が続かず、成果の判断もできないからです。その場合は、展示会や代理店など、別の方法を中心に考えます。

多すぎるとき

  • 会社の規模や職種で絞ります。
  • 外す条件(競合、既存の取引先など)を足します。
  • 絞りすぎず、新着が毎日入ってくる程度にとどめます。

ニッチな商材や市場の小さな国で、人数が少ないときの考え方は「ニッチな商材や小さな国でもLinkedIn営業は使える?」で詳しく紹介しています。

始めたあとの見直し方

ターゲットは、反応を見て直します。

  • 国・業界・役職ごとに、承認と返信を記録する。保存検索の名前を「国_業界_役職」のようにそろえておくと、比べやすくなります。
  • 反応のよい条件に時間を寄せる。承認や返信が多い条件の申請を増やし、反応の悪い条件は変えます。
  • 最初の1通も合わせて直す。役職が変われば、関心も変わります。あいさつの例文は「LinkedInの英語メッセージ例文集」にあります。

条件を細かく決めることにこだわりすぎて、申請を始めるのが遅れるのは避けましょう。申請を送らなければ、反応は見えません。仮の条件で始め、送りながら直していけば十分です。

ご支援したサーティファイ様も、長く続けるうえでは、狙う国・地域や、声をかける相手の立場や経歴を、状況に合わせて柔軟に変えることが大切だと話されています。最初に決めた条件は、出発点です。貴社も、記録した反応をもとに、国や相手を入れ替えながら進めてください。

国・地域ごとの承認・返信の違いの読み方と、続ける国の決め方は「LinkedIn海外営業の国別の反応」で解説しています。

よくある質問

Q. ニッチな製品でも、LinkedInで相手は見つかりますか?

まずSales Navigatorで人数を確かめます。業界の名前で見つからなくても、用途や職種から探すと見つかることがあります。広げても少なければ、別の方法を中心にします。

Q. 国はいくつから始めればいいですか?

1〜2か国から始めます。反応の違いが見えやすく、最初の1通も国に合わせて直しやすくなります。

Q. 人数を確かめるのに、Sales Navigatorの契約は必要ですか?

無料のLinkedInでも検索はできますが、細かい条件では絞れず、検索にも制限があります。Sales Navigatorには1か月の無料トライアルがあるので、その初日に確かめるのが早道です。

Q. 決裁者に直接申請したほうが早くないですか?

決裁者だけに絞ると人数が少なくなり、申請が続きません。現場の担当者や管理職ともつながり、会社の中で複数の接点をつくるほうが、話が進みやすくなります。

まとめ

  • ターゲットは「国→業界→役職」の順に決める。今の取引先の「買う会社」と「買う人」が出発点
  • 国はまず1〜2か国。承認は国や相手でかなり変わるので、国ごとに分けて見る
  • 役職は決裁者だけに絞らず、現場・管理職・経営と複数の人とつながる
  • 申請の前に、Sales Navigatorで当てはまる人数を確かめる。少なすぎたら広げ、広げても少なければLinkedInは勧めない
  • 仮の条件で始め、承認と返信を見ながら直す

COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。狙う国・業界・役職の決め方を含めた進め方は、資料ライブラリにまとめています。

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中島 嘉一株式会社コスパ・テクノロジーズ代表取締役LinkedInセールス活用の専門家
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