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海外営業のための活用ガイド 12

チームでLinkedInを運用する仕組みづくり

監修者

中島 嘉一

株式会社コスパ・テクノロジ-ズ 代表取締役

中島 嘉一

SNSリンク:https://linktr.ee/nakajima
株式会社コスパ・テクノロジーズ 代表取締役。
愛媛大学情報工学部卒業後、船井電機にて中国駐在し5,000人規模の組織管理とウォルマート向け海外営業を担当。
上海で起業し通算10年の中国ビジネス経験を持つ。Web制作・デジタルマーケティング歴13年以上で現在は英語圏・中華圏を中心とした海外展開支援のスペシャリストとして活動。 多言語Webサイト構築、越境EC、SNS・広告運用を駆使して企業の海外顧客開拓から、国内向けWebサイト制作・ブランディングまで、戦略立案から実行まで一貫サポート。 海外ビジネスに関するセミナーやイベントに登壇するほか、SNS総フォロワー5万人以上、中小機構海外販路開拓アドバイザーとして中小企業から上場企業まで幅広く支援実績を持つ。

LinkedInを企業として活用するうえで、担当者一人の努力に依存していては成果は頭打ちになります。
営業・採用・広報など、複数のメンバーが関わる「チーム運用」こそが、継続的な発信とリード獲得を実現する鍵です。
この記事では、チームでLinkedInを効果的に運用するための仕組みづくりと、
社内で“LinkedIn運用を文化にする”ための具体的なステップを解説します。


なぜ「チーム運用」が必要なのか

LinkedInは、信頼をベースにしたSNSです。
個人の発信力を組織全体の成果につなげるには、複数のメンバーが連携して運用する仕組みが欠かせません。

1. 継続的な発信が可能になる

個人任せだと「忙しくて投稿が止まる」という課題が発生しがちです。
チームで分担すれば、発信頻度と一貫性を維持できます。

2. ブランドメッセージの統一が図れる

部署ごとに異なるトーンで発信すると、ブランドイメージが分散します。
チームで発信方針を共有することで、統一感のあるメッセージを届けられます。

3. 社員のネットワークが“営業資産”になる

LinkedInでは、個人のつながりがそのまま会社のリーチになります。
チーム全体で運用すれば、発信の拡散範囲が何倍にも広がります。


LinkedInチーム運用の基本構造

チーム運用を仕組み化するには、役割・ルール・ツールの3つを明確に設計することがポイントです。


1. 役割を明確にする(3層構造)

LinkedInチームは、次の3層で分担するのが理想です。

役割主なミッション
戦略リーダー運用方針・投稿テーマ・KPIを決定
コンテンツ担当投稿作成・画像制作・社内取材
アンバサダー(社員)投稿への反応・シェア・コメント

→ 全員が“発信者”ではなくても、関与する仕組みを整えることで組織的な運用が実現します。


2. 運用ルールを策定する

チームで動く以上、「誰が・いつ・どんな内容を発信するか」をルール化することが不可欠です。

ルール設定のポイント

  • 投稿頻度(例:週2回・火曜と金曜)
  • 投稿のトーン&マナー(カジュアルすぎず誠実に)
  • コメント対応ルール(投稿後1時間以内に返信)
  • シェア推奨ガイドライン(自分の言葉で共感を添える)

→ ルールは「制限」ではなく「再現性を高める仕組み」として設計します。


3. 運用ツールで“見える化”する

複数メンバーで運用する場合、スプレッドシートや専用ツールでタスク・投稿状況を共有します。

推奨ツール例

  • Googleスプレッドシート:投稿スケジュール管理
  • Shield / Hootsuite:投稿分析・チーム共有
  • Slack / Teams:運用進行・情報連携

→ 「誰が何を投稿したか」「どんな反応があったか」を共有できる環境を作りましょう。


社員を巻き込むLinkedIn運用の仕掛け

LinkedIn運用は、数名の担当者だけでなく、社員全員が“ブランドの発信者”になると一気に拡散力が高まります。


1. 社内共有で“参加しやすい雰囲気”を作る

  • 投稿を社内チャットで共有:「今日の投稿はこちら」
  • 社員が「いいね」「コメント」「シェア」しやすい導線を作る

→ “やらされ感”ではなく、“貢献感”を生む工夫が大切です。


2. 社員向けにテンプレートや見本を用意

  • 投稿テンプレート:「#今日の商談」「#展示会の裏側」など
  • 例文集を共有し、誰でも気軽に発信できるようにする

→ 「何を書けばいいかわからない」というハードルを下げます。


3. 成果を社内で見える化

  • 投稿インプレッション・エンゲージメントを週次で共有
  • 「最も反応が良かった投稿」を社内で表彰

→ 社内モチベーションを高め、継続的な運用が文化として根づきます。


成果を出すためのKPIと運用サイクル

チーム運用では、定量(数字)+定性(関係性)の両方を評価することが重要です。


1. 定量KPI(数値成果)

  • 投稿数・反応数(いいね/コメント)
  • フォロワー増加数
  • Webサイト・問い合わせへの遷移数

2. 定性KPI(関係性の質)

  • コメント内容に“見込み顧客からの反応”が含まれているか
  • 投稿をきっかけに商談・取材・提携などが生まれたか

→ 「数字の多さ」よりも「どんな人に届いたか」を重視します。


3. 運用サイクル(PDCA)

LinkedInは短期で結果を出すツールではありません。
3か月〜半年を1サイクルとして、投稿→分析→改善を繰り返しましょう。

フェーズ内容
Planテーマ・トーン・頻度を決定
Do投稿・シェア・反応対応を実施
Check分析ツールで反応を可視化
Act改善策を取り入れて再発信

→ 数値だけでなく、「どう変わったか」をチーム全体で振り返る仕組みを作ることが重要です。


継続運用を支える「社内文化」の作り方

LinkedInチーム運用を“一過性のプロジェクト”で終わらせないためには、
社内文化として根づかせることが最終ゴールです。

1. 定例ミーティングでノウハウ共有

  • 投稿内容・反応傾向を月1で振り返り
  • 成功事例や失敗談をオープンに共有

2. 経営層が率先して発信

  • トップの投稿があることで社員も動きやすくなる
  • 経営メッセージを直接発信することで信頼性が高まる

3. 投稿を「業務の一部」として定義

  • 営業日報や採用広報と同じように位置づける
  • 成果を評価制度に反映(例:投稿による反響・貢献度)

→ “特別な施策”ではなく“日常業務の一環”として定着させることで、LinkedIn運用は継続可能になります。


まとめ:チームでLinkedInを「仕組み」で回す

LinkedInは、個人のスキルに頼るツールではなく、
「仕組みと文化で動かす営業・広報プラットフォーム」です。

  • 役割とルールを明確にして属人化を防ぐ
  • 社員を巻き込んでブランド発信を加速させる
  • 数値と関係性の両面から成果を評価する

この3点を仕組みとして整えれば、LinkedInはチーム全体で“止まらない発信”を実現できます。
個人の発信を超え、組織が動くソーシャル運用体制を築いていきましょう。

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