LinkedInで
この記事でわかること
- 返信が来たあとの進め方と、メール・Zoom/Teamsへ移すタイミング
- 時差のある相手との日程調整と、夏時間の切り替え週の注意
- 最初のオンライン商談の目的と流れ、話すこと・話さないこと、商談のあとの一歩
結論:返信が来たら、2〜3日以内に答え、日程は相手の現地時間で出す
返信が来てから最初の商談までは、次の6つの段階で進めます。
- 返信に2〜3日以内に答える
- 3〜4往復で、相手の用途と関心を確かめる
- 資料の送付か、短いオンライン面談を提案する
- 相手の現地時間で日程を決め、カレンダー招待を送る
- 初回商談で相手の話を聞き、次の一歩を決める
- 商談のあと、要点と次の日付を24時間以内に送る
初回商談は、受注を決める場ではありません。「貴社の製品が合うか」を確かめ、次の一歩の日付まで決める場です。
- 1返信に
答える 2〜3日以内に返す - 2用途と
関心を 3〜4往復で、確かめる 相手の 用途と 関心を 聞く - 3資料か
短い 相手が面談を 提案する 先に 面談を 求めたら、 3往復を 待たない - 4相手の
現地時間で 候補は日程を 決める 2〜 3 つ。日本時間を 添える - 5初回商談15
分か 30分で、 合うかを 確かめ、 次の 一歩を 決める - 6商談の
あと 要点と次の 日付を、 24時間以内に メールで 送る
つながり申請のあとの最初の1通は「つながり申請の後の「最初の1通」」で扱っています。この記事は、相手から返信が来たところから始めます。
返信が来たら:2〜3日以内に答え、3〜4往復で次の提案へ
COSPALinksが支援の中で目安にしているのは、返信が届いてから2〜3日以内に答えること、3〜4往復で資料の送付か面談に進めることです。返事が遅れると、相手は貴社の連絡を後回しにしてしまいます。かといって、1往復目で面談を迫ると、相手は身構えます。
返信の中身に合わせた動き方は、次のとおりです。
- 製品や価格を聞かれたとき: 短く答え、数量・用途・時期を聞き返します。価格だけを先に送ると、条件を聞く機会を失います。
- 関心はありそうだが、具体的な話が出ないとき: 相手の仕事や用途について、質問を1つ足します。
- 資料を求められたとき: 相手の用途に合う1〜2点だけ送り、読んだあとの感想か質問を聞きます。
- 面談や電話を求められたとき: 3往復を待たず、日程調整に進みます。
- 「今は必要ない」と言われたとき: お礼を返し、つながりは残します。投稿で接点を保ち、時間を置いて声をかけ直します。
返信の書き方と、止まったときの見直しは、次の記事で扱っています。
- 英語の返し方の型:「LinkedInの英語メッセージ例文集」
- つながっても商談にならない原因の見直し:「LinkedIn営業を自分でやったが商談にならない」
- 展示会で会った相手の場合:「海外展示会のリードを商談化する方法」
面談の打診は、軽くします。COSPALinksの支援では、DMは数を追わず相手を絞り、15分ほどの通話から提案する形を勧めています。最初から1時間の打ち合わせを頼むより、相手が受けやすい長さです。
LinkedInのメッセージから、メール・Zoom/Teamsへ移すタイミング
LinkedInのメッセージは、最初の数往復に向いています。一方で、資料を送る、日程を決める、込み入った話をする場面は、別の手段のほうが進みます。
| 場面 | 移す先 | 理由 |
|---|---|---|
| 資料・見積もり・図面を送る | メール | 記録が残り、相手が社内に転送しやすい |
| 日程を決める | メール+カレンダー招待 | 相手のカレンダーに入り、時刻の読み違いが減る |
| 3〜4往復で関心が見えた | オンライン面談(Zoom・Teamsなど) | 質問と答えが速く進む |
| 技術や規格の細かい質問が続く | 15分ほどの通話か面談 | 文字だと往復が増え、誤解も出やすい |
| まだ関心が見えない | LinkedInのまま | 移そうとすると、相手が身構える |
LinkedIn自身も、メッセージの画面から会議のリンクを作って共有できる機能を、LinkedIn公式ブログ(2020年10月)で紹介しています。連携先に挙がっているのは、Microsoft TeamsやZoomなどです。使えるサービスや操作は変わることがあるので、実際の画面で確かめます。
メールアドレスを聞くのは、送りたいものが決まってからです。「見積書を送るので、送り先のアドレスを教えてください」のように、用途を添えます。聞き方の英文は「英語の営業メールの書き方と例文」にあります。
相手が移りたがらないときは、LinkedInで続けます。ツールも、相手の会社が普段使っているものに合わせます。分からなければ、「ZoomとTeamsのどちらがよいですか」と聞きます。
日程調整と時差:相手の現地時間で、候補を2〜3つ出す
日程の出し方
日程は、次の順で出します。
- 候補は2〜3つ: 1つだけだと、合わないときに往復が増えます。多すぎると、選べません。
- 相手の現地時間を先に書き、日本時間を添える: 曜日・日付・時刻・タイムゾーン(CET、ESTなど)をそろえます。ヨーロッパ中部は、夏時間のあいだはCEST、冬時間のあいだはCETです。
- 所要時間を書く: 初回は15分か30分です。
- 相手の祝日と、休みに入りやすい時期を避ける: 国ごとの休みは、先に調べます。
- 決まったら、会議のURLを入れたカレンダー招待を送る: 件名に目的を書きます。
- 前日に1行で確認する: 時刻を相手の現地時間で書き直します。
候補を出す英文は、次の形です。
Would either of these times work for a 30-minute video call? - Tuesday, {date}, 9:00 AM CET (5:00 PM JST) - Wednesday, {date}, 9:00 AM CET (5:00 PM JST) If another time suits you better, please let me know and I will adjust.
時差と、面談を入れやすい日本時間
相手の午前9時〜正午ごろにあたる日本時間は、次のとおりです。
| 地域 | 日本との時差(相手が遅れる時間) | 面談を入れやすい日本時間 |
|---|---|---|
| 東アジア・東南アジア(シンガポール、タイなど) | 1〜2時間 | 日本の10〜14時ごろ |
| インド | 3時間30分 | 日本の13〜15時ごろ |
| 中東(UAE) | 5時間 | 日本の14〜17時ごろ |
| ヨーロッパ(ドイツ・フランスなど) | 7〜8時間 | 夏時間のあいだは日本の16〜19時ごろ、冬時間のあいだは17〜20時ごろ |
| アメリカ東部 | 13〜14時間 | 日本の夜21〜23時ごろ、または日本の朝7〜9時ごろ(相手は前日の夕方) |
| アメリカ西部 | 16〜17時間 | 日本の朝8〜9時ごろ(相手は前日の午後) |
日本の夕方がヨーロッパの朝にあたる、日本の夜がアメリカの朝にあたる、と覚えておくと、候補を出しやすくなります。相手の勤務時間の外に入れると、相手の負担になります。時差の大きい相手には、日本側が夜か朝に合わせます。国ごとの時差と、反応の違いは「LinkedIn海外営業の国別の反応」にあります。地域別の進め方は「ドイツ・ヨーロッパの販路開拓」「アメリカの販路開拓」「インドビジネスの始め方」で書いています。
- 時差
1〜2時間 東アジア・東南アジア (シンガポール、 タイなど) 日本の10〜14時ごろ 日本の昼に 入れやすい - 時差
3時間30分 インド日本の13〜15時ごろ 日本の午後に 入れやすい - 時差
5時間 中東 (UAE) 日本の14〜17時ごろ 日本の夕方前に 入れやすい - 時差
7〜8時間 ヨーロッパ(ドイツ・フランスなど) 日本の夕方 夏時間のあいだ: 冬時間の日本の 16〜19時ごろ あいだ: 日本の 17〜20時ごろ - 時差
13〜14時間 アメリカ東部日本の夜か朝 夜21〜23時ごろ(相手は 朝7〜9時ごろ朝) (相手は 前日の 夕方) - 時差
16〜17時間 アメリカ西部日本の朝8〜9時ごろ 相手は前日の 午後
夏時間の切り替え週に気をつける
夏時間(サマータイム)とは、夏のあいだ時計を1時間進める制度です。日本は昭和23年から昭和26年の間だけ使い、昭和27年に法律で廃止しました(国立天文台)。今の日本には夏時間がないので、時差が動くのは相手の国の側です。
- アメリカ: 3月の第2日曜から11月の第1日曜まで(NIST)。2026年は3月8日から11月1日です。
- EU: 3月の最終日曜から10月の最終日曜まで(欧州委員会)。この規則で数えると、2026年は3月29日から10月25日です。
切り替えの日は、アメリカとヨーロッパで違います。たとえば2026年は、10月25日に欧州が冬時間に戻り、11月1日にアメリカが戻ります。日本の17時は、10月24日までは欧州中部の10時、10月25日からは9時です。同じ日本時間で定例の面談を入れていると、切り替えの前後で、相手の現地時間が1時間ずれます。
定例にする前に、相手の国の切り替え日を確かめます。期間は国や年で変わることがあるので、決まった表をそのまま使わず、国立天文台の時差の求め方で自分でも確認します。
最初のオンライン商談の目的と流れ
初回の目的は「合うか」を確かめて、次の一歩を決めること
初回で決めたいのは、受注ではありません。次の3つです。
- 相手の用途と条件(何に使うか、数量、時期)が分かる
- 貴社の製品が合うかの見当がつく
- 次の一歩と、その日付が決まる
初回で売ろうとすると、相手が話す前に、説明が長くなります。次の一歩は、サンプル、見積もり、技術の相談、決める人との面談のどれかです。
事前に用意する4つ
- 相手の情報: プロフィール、会社、投稿を読み直します。
- これまでのやり取り: 3行にまとめます。
- 聞くことを5つ: 下の「相手の話を聞く」の5つを、相手の仕事に合わせて言い換えます。
- 英語の会社紹介(1枚)と、用途に合う資料1点: 前日までに、議題を2〜3行で相手に送ります。
30分の流れ
- 1あいさつと
確認 3分時間、目的、 進め方を 伝える - 2自社の
紹介 3分1枚で、強みは 1つに する - 3相手の
話を 15分用途・聞く 今の 調達先・ 困りごと・ 数量と 時期・ 決める 人と 決め方 - 4合いそうな
点を 5分聞いた返す 内容の うち、 応えられる 1〜2点を 話す - 5次の
一歩を 4分サンプル、決める 見積もり、 技術相談、 決める 人との 面談の どれに するか。 日付まで 確認する
- あいさつと確認(3分): 時間、目的、進め方を伝えます。「今日は、貴社の用途をうかがい、合うかを確かめたいです」と言います。
- 自社の紹介(3分): 1枚で、強みは1つにします。
- 相手の話を聞く(15分): 次の5つを聞きます。
- どんな用途・製品に使うか
- 今はどこから、どんな条件で調達しているか
- 困っていること(品質・納期・価格・規格)
- 数量と時期
- 決める人と、決め方の手順
- 合いそうな点を返す(5分): 聞いた内容のうち、貴社が応えられる1〜2点を話します。
- 次の一歩を決める(4分): サンプル、見積もり、技術相談、決める人との面談のどれにするか、日付まで確認します。
話すこと・話さないこと
| 項目 | 初回で話すこと | 初回では控えること |
|---|---|---|
| 相手のこと | 用途、今の調達先、困りごと、数量と時期、決める人 | 質問に答える前の、自社の説明の続き |
| 自社のこと | 強み1つと、用途に合う製品1〜2点 | 全製品の説明、長い会社の歴史 |
| 価格と条件 | 見積もりに必要な条件(数量、貿易条件、納入先) | 最終価格の提示、値引きの約束、代理店契約や独占権の細部 |
| 次の一歩 | サンプル、見積もり、技術相談、決める人との面談のどれにするかと、その日付 | 「また連絡します」だけで終えること |
英語に自信がないとき
AI翻訳で、英語の壁は大きく下がっています。議題と質問は、前日までに英語で用意しておきます。当日は、画面共有で議題を見せます。数量・日付・価格のような数字は、チャットにも書きます。聞き取れないときは、「Could you say that again?」と聞き返して構いません。録画や文字起こしを使うときは、先に相手に伝えて許可を得ます。
商談のあとの一歩:24時間以内に、要点と次の日付を送る
商談のあとは、24時間以内に、お礼と要点をメールで送ります。相手の営業日で、翌日までです。入れるのは、次の4つです。
- お礼
- 聞いた内容の要点3つ(用途、条件、時期)
- 約束した資料や、次にこちらがすること
- 次の一歩の日付の確認
英文は、次の形です。
Hi {First name}, Thank you for your time today. Here is a short summary of what we discussed: 1. Your application: {application} 2. Your requirements: {quantity / specification / timing} 3. Next step: I will send {document or sample details} by {date}. Please let me know if I missed anything. Would {date} work for a follow-up call? Best regards,
次の一歩は、商談の中身で分かれます。
- 関心が高く、条件が見えた: 見積もりかサンプルに進みます。見積書の書き方は「英語の見積書(Quotation)の書き方」にあります。公開事例の京都グレインシステムでは、2か月目に有望リード13件のうち複数件でオンラインミーティングの実施・調整が進み、具体的なサンプル検討に向けた対話が始まっています。事例ページには、オンラインミーティングから技術相談、サンプル検討へと段階的に進めるとあります。
- 関心はあるが、時期が先: 時期を聞き、その時期に連絡する約束をします。それまでは投稿で接点を保ちます。「LinkedInの投稿で見込み客を育てる方法」を参照してください。
- 決める人が別にいる: 紹介を頼み、次回は決める人にも同席してもらう日程を相談します。
- 貴社の製品が合わない: お礼を送って終えます。つながりは残します。
要点メールに返事がなければ、2〜3営業日後に、日付の候補を変えて1回だけ短く送ります。それでも返事がなければ、LinkedInのメッセージで軽く声をかけ、あとは投稿で接点を保ちます。
まとめ
- 返信は2〜3日以内に答え、3〜4往復で資料の送付か短い面談を提案する
- 資料・見積もり・日程はメールとカレンダー招待へ、関心が見えたらZoom・Teamsの面談へ移す。関心が見えないうちはLinkedInのまま
- 日程は相手の現地時間で2〜3つ出し、日本時間を添える。夏時間の切り替え週は時刻がずれる
- 初回商談は受注ではなく、合うかを確かめて次の一歩の日付を決める場。話すのは相手のこと、控えるのは全製品の説明と最終価格
- 商談のあとは24時間以内に、要点と次の日付をメールで送る
COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。返信が来たあとの進め方や、メッセージの型は、資料ライブラリにまとめています。
よくある質問
A3〜4往復が目安です。往復の数よりも、相手の用途と関心が見えたかで決めます。相手が先に面談や電話を求めたときは、3往復を待たずに日程調整に進みます。
A相手の勤務時間を先に考え、日本側が夜か朝に合わせます。ヨーロッパなら日本の夕方、アメリカ東部なら日本の夜か朝です。曜日も相手の国で確かめます。夏時間の切り替え週は、同じ日本時間でも相手の現地時間が1時間動きます。
Aできます。議題と質問を前日までに英語で用意し、画面に出して進めます。数字はチャットにも書きます。AI翻訳で下書きを作り、名前・会社名・数字を見直します。
A2〜3営業日待ち、候補の日を変えて1回だけ短く送ります。それでも来なければ、LinkedInのメッセージで軽く声をかけます。相手が忙しい時期の可能性もあるので、続けて送らず、投稿で接点を保ちます。
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