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LinkedIn活用

台湾の販路開拓|BtoBビジネスの買い手の特徴・進出ルートと、中国語・英語・日本語の使い分け、LinkedInで決裁者に会う手順

監修中島 嘉一株式会社コスパ・テクノロジーズ 代表取締役

台湾でBtoBの販路を開くなら、まず「どの業界の、どの会社の、誰に売るか」を絞り、相手の決め方と言葉に合わせて入り方を選びます。台湾は半導体・電子部品・機械などの製造業が厚く、日本への好感も高い一方、仕入れではほかの国の製品と並べて比べられます。LinkedInは中国本土では公式には使えませんが、台湾では使えるので、日本から決裁者を探して先に話ができます。この記事では、買い手の特徴、5つの入り方、決める人と工場の場所の確かめ方、LinkedInで会う手順をまとめます。

この記事でわかること

  • 台湾のBtoBの買い手の特徴(業界・日本製品への見方・言葉・決める人)
  • 直接・商社・代理店・展示会・現地法人の5つの入り方と、工場が海外にある会社への広げ方
  • 日本からLinkedInで台湾の決裁者を探して会う手順と、気をつけたいこと

台湾の販路開拓は「どの業界の、誰に売るか」を絞るところから

台湾は、日本から近く、製造業の厚い市場です。外務省の「台湾基礎データ」では、人口は約2,342万人(2024年1月)で、主要な産業(製造業)に電子部品・化学品・鉄鋼金属・機械が挙がっています。台湾でBtoBのビジネスを広げるなら、国全体ではなく、どの業界の、どの会社の、誰に売るかを先に絞ります。

外務省の基礎データでは、ほかに次の点も押さえどころです。

  • 輸出の中心は電子部品: 台湾の主な輸出品目は、電子部品、情報通信機器、金属製品、機械、プラスチック・ゴムです。
  • 日本は2番目の輸入元: 2023年の台湾の主な輸入元は、中国、日本、米国、韓国、オーストラリアの順です(台湾経済部国際貿易局)。日本から台湾への主な品目は、機械・電子部品、基本金属・製品、プラスチック・ゴム、化学品です(2023年、台湾財政部統計処)。
  • 日本との関係: 日本と台湾の関係は非政府間の実務関係として維持され、日本側の窓口は日本台湾交流協会です。

LinkedInは、中国本土では公式には使えませんが、台湾では使えます。中国本土にいる相手に向けた手段は「LinkedInは中国で使える?」で解説しています。

東南アジアの国の選び方は「ベトナム・東南アジアの販路開拓」、タイは「タイの販路開拓」、シンガポールは「シンガポールの販路開拓」、インドネシアは「インドネシアの販路開拓」、韓国は「韓国の販路開拓」、アメリカは「アメリカの販路開拓」、販路開拓の方法の比べ方の全体は「海外の販路開拓とは?」で解説しています。

台湾のBtoBの買い手の特徴

台湾の会社に売るときに押さえたい特徴は、次の5つです。

項目台湾で起きやすいこと営業での対応
業界半導体・電子部品・機械などの製造業が中心。世界の顧客に納める会社では、仕様や認証をその先の顧客が決めることもある相手がどの顧客に、何を納めているかを先に調べる
日本製品への見方日本への好感や信頼は高い。ただ仕入れでは、ほかの国の製品と並べて比べられる品質・納期・保守の体制を、数字と納入の実績で示す
決める人中小の会社では、董事長(会長)や總經理(社長)が決めることが多い。大手は技術・品質・購買の評価を順に通る決める人と、評価する人の両方と話す
言葉中国語(繁体字)が中心。海外との取引や技術の担当者は英語を使う。日本語で仕事をする人もいる英語で始め、繁体字の資料はネイティブに書いてもらう
速さ時差は1時間。決まると話が速く進むことがある日本の業務時間のうちに返す

日本製品への見方:好感は入口、決め手は比べたときの中身

日本台湾交流協会台北事務所が、台湾の20〜80歳を対象に行った対日世論調査(2024年12月〜2025年1月、ネット調査、1,520人)では、台湾を除いて最も好きな国・地域に日本を挙げた人が76%、日本は信頼できると答えた人が71%でした(第8回対日世論調査の結果)。

この好感は、初めて声をかけるときの追い風になります。ただ、会社の仕入れは、ほかの国の製品とも比べて決まります。「日本製だから品質がよい」と言うより、不良の少なさ、納期の守り方、困ったときの対応の速さを、数字と納入の実績で示します。

決める人と決め方:董事長・總經理と、評価を通る順番

台湾の会社の名刺やプロフィールには、中国語の役職名と英語の役職名が並ぶことがあります。主な役職は次のとおりです。

  • 董事長(Chairman): 会長。家族で経営する会社では、最後に決めることが多い
  • 總經理(President、General Manager): 社長。経営と大きな購買を決める
  • 副總經理(Vice President): 担当部門の役員
  • 經理(Manager): 部や課の責任者。購買(採購)・研究開発(研發)・生産・品質などにいる

中小の会社では、董事長や總經理が技術の話まで聞き、その場で次の段取りが決まることもあります。大手、とくに半導体の製造に使う装置や材料では、技術と試作の評価、品質の確認、購買の交渉を順に通るので、時間がかかります。最初の面談で「誰が、どの順で決めるか」「評価にどれくらいかかるか」を聞きます。

言葉の使い分け:中国語(繁体字)・英語・日本語

外務省の基礎データでは、台湾の言語は中国語、台湾語、客家語などです。書く文字は繁体字で、中国本土やシンガポールで使われる簡体字とは違います。場面ごとの使い分けは、次のとおりです。

台湾の言葉の使い分け:英語で始め、繁体字はネイティブが書く書く文字は繁体字で、中国本土やシンガポールで使われる簡体字とは違う
場面使う言葉気をつけること
  1. 申請と最初の1通
    英語AI翻訳で下書きする名前・会社名・数字を見直す
  2. プロフィールが中国語だけの相手
    中国語(繁体字)ネイティブが書くネイティブに書いてもらう簡体字で送らない
  3. 技術資料・カタログ
    英語要るときは繁体字の版も用語をそろえる繁体字の版はネイティブが確かめる
  4. 経営者との面談
    英語か中国語日本語を話す人もいる相手の希望を聞く要るときは通訳を入れる
  5. 見積もり・契約
    英語が一般的品名・数量・条件を書面で確かめる
AI翻訳は中国語を簡体字で出すことも繁体字の文は、ネイティブに確かめてもらう
相手が日本語で書いてきたら、日本語で続けてよい。
場面使う言葉気をつけること
申請と最初の1通英語AI翻訳で下書きし、名前・会社名・数字を見直す
プロフィールが中国語だけの相手中国語(繁体字)ネイティブに書いてもらう。簡体字で送らない
技術資料・カタログ英語。要るときは繁体字の版も用語をそろえる。繁体字の版はネイティブが確かめる
経営者との面談英語か中国語。日本語を話す人もいる相手の希望を聞き、要るときは通訳を入れる
見積もり・契約英語が一般的品名・数量・条件を書面で確かめる

英語のやり取りは、AI翻訳で壁が大きく下がりました。一方、英語以外の言語は、ネイティブが書かないと不自然になります。AI翻訳は中国語を簡体字で出すこともあるので、繁体字の文はネイティブに確かめてもらいます。

日本との取引が長い会社の経営者や、日系企業の台湾法人には、日本語で仕事をする人もいます。相手が日本語で書いてきたら、日本語で続けて構いません。AI翻訳の使い方は「英語が苦手でもLinkedIn営業はできる?」で解説しています。

台湾への5つの入り方(直接・商社・代理店・展示会・現地法人)

台湾進出というと現地法人を思い浮かべがちですが、BtoBの販路開拓は、日本から売る形から始められます。入り方は、主に5つです。

入り方向いている場面気をつけたいこと
日本から直接売る(直接輸出)仕様の相談が要る製品。決める人と直接話したい輸出の手続き、代金の回収、受注後の対応を自社で手配する
日本の商社を通す輸出の実務や代金の回収を任せたい。買い手が取引のある商社から買いたい買い手の声が届きにくい。商社の中で後回しにならないか
台湾の代理店・販売店在庫・配送・保守を台湾で任せたい強い業界と顧客を確かめる。任せる範囲と独占を決める
展示会実物を見せたい。業界の人にまとめて会いたい会期の前に会う約束を取らないと、名刺の交換で終わりやすい
現地法人・支店・駐在員事務所売上の見込みが立ち、台湾で腰を据えて売りたい形ごとにできる活動と手続きが違う。最初の一歩には重い
  • 日本から直接売る: 時差が1時間なので、日本の業務時間に面談を入れられます。輸出の流れと書類は「海外輸出の始め方」、海外営業の仕事の全体は「海外営業とは?」にまとめています。
  • 日本の商社を通す: 買い手が取引のある商社から買いたいと言えば、商社を入口にし、技術の話は自社でも続けます。商社の側の進め方は「商社の海外新規開拓にLinkedInを使う方法」で解説しています。
  • 台湾の代理店・販売店: 1社で台湾全体を回れる代理店もありますが、業界によって強い代理店は違います。顧客の業界と保守の体制を聞いてから任せます。探し方は「海外代理店の探し方・見つけ方」、任せる範囲と独占の決め方は「海外代理店契約の基本」で解説しています。
  • 展示会: 台北では、半導体のSEMICON Taiwan、ICTのCOMPUTEX、工作機械のTIMTOSのように、業界の大きな展示会が開かれます。COSPALinksでは、台湾の相手は、中国やアメリカと並んで、展示会での商談に積極的だと見ています。会期の前に、来場しそうな相手とLinkedInで会う約束を取ります。準備は「海外展示会の選び方・出展準備の流れ」で解説しています。
  • 現地法人・支店・駐在員事務所: 会社をつくることと、売り先をつくることは別の仕事です。設立や税の手続きは専門家に相談し、売上の見込みが立ってから考えます。相談先の使い分けは「海外進出・海外展開の支援の選び方」で比べています。

まず日本から決める人に声をかけて反応を見て、相手の求めに合わせて商社・代理店・展示会を足すのが、負担の小さい順番です。買い手を見つける方法の全体は「海外バイヤーの見つけ方・探し方」で解説しています。

決める人は台湾、工場は中国本土や東南アジアのことも

台湾の製造業には、中国本土や東南アジアに工場を持つ会社もあります。外務省の基礎データでは、台湾の対外投資は266.1億米ドル(2023年、中国本土向けを含む)です。こうした会社では、仕入れ先や装置は台湾の本社で選び、製品を使うのは海外の工場、という形があります。

決める人は台湾、工場は中国本土や東南アジアのことも仕入れ先や装置は台湾の本社で選び、製品を使うのは海外の工場という形がある
台湾の本社の決裁者とつながる仕入れ先や装置を選ぶ人
製品を使うのは、海外の工場?
いいえ台湾の工場の技術者ともつながる本社の決裁者に紹介してもらう
はい工場の場所で、会い方を変える試作や評価を、どの拠点の誰が進めるかも聞く
  • 東南アジアの工場Sales Navigatorで探す探地域をベトナムやタイにして探す
  • 中国本土の工場LinkedInは公式には使えない紹本社の紹介で、メールやWeChatで連絡
  • 届け先が海外の工場注文は台湾の本社確最後に届く国と使い手を確かめる
仕入れ先は本社で決めるか、工場ごとに決めるかを聞く見積もりの前に届け先の国と、輸入の手続きをする側を決める
最初の面談で決める場所と工場の場所を分けて聞く

最初の面談で聞く3つ

  • 製品を使う工場は、どの国の、どこにあるか
  • 仕入れ先は台湾の本社で決めるか、工場ごとに決めるか
  • 試作や評価を、どの拠点の、誰が進めるか

工場の場所で、会い方を変える

  • 台湾の工場: 本社の決める人に紹介してもらい、評価を進める技術者ともLinkedInでつながります。
  • 東南アジアの工場: Sales Navigatorで会社をリストに保存し、地域をベトナムやタイにすると、現地の工場で働く人が出てきます。国ごとの進め方は「ベトナム・東南アジアの販路開拓」と「タイの販路開拓」で解説しています。
  • 中国本土の工場: LinkedInは公式には使えないので、本社から担当者を紹介してもらい、メールやWeChatで連絡します。使える手段は「LinkedInは中国で使える?」にまとめています。

届け先と輸出管理を確かめる

注文は台湾の本社、届け先は海外の工場ということもあります。見積もりの前に、届け先の国と、どちらが輸入の手続きをするかを貿易条件として決め、最後に届く国と使い手も確かめます(輸出管理は後の章で説明)。

日本からLinkedInで台湾の決裁者に会う手順

LinkedInは仕事のためのSNSで、200以上の国と地域で14億人以上が登録しています(About LinkedIn)。会社名・部署・役職が分かるので、台湾の会社の決める人や技術の責任者を、日本から探して声をかけられます。台湾でLinkedInを使っているかは、業界や相手によって差があります。LinkedInで見つからない相手には、展示会や紹介など、別の入口も組み合わせます。

日本からLinkedInで台湾の決裁者に会う手順台湾は日本より1時間遅く、夏時間はない。日本の業務時間のほとんどが相手と重なる
  1. 1地域Taiwanと業界・役職で絞る役職名は英語と、總經理・採購などの繁体字でも探すTaiwan
  2. 2申請と最初の1通英語でプロフィールを整え、呼び名で呼びかけるHi Kevin,
  3. 32〜3日以内に返す3〜4回のやり取りで、資料の送付や面談につなげるThank you for connecting
  4. 4面談で決め方と工場の場所を聞く評価の順番と、今の仕入れ先も聞く面談
  5. 5出張・展示会で会う予定ができたら、先に会う約束を取る展示会
承認はざっくり2〜6割3〜6割アジアは狙える申請は1日10〜15分ほどで回せる
LinkedInで見つからない相手には、展示会や紹介など、別の入口も組み合わせる。

1. Sales Navigatorで、地域・業界・役職から絞る

Sales Navigator(LinkedInの営業向けの有料版)では、次の条件を組み合わせます。

  • 地域: Taiwan。台北、新竹、台中、台南、高雄などの都市で分けると、出張で回る順番も決めやすくなる
  • 業界と会社の規模: Semiconductor Manufacturing(半導体)、Appliances, Electrical, and Electronics Manufacturing(電気・電子機器)、Industrial Machinery Manufacturing(産業機械)など、貴社の製品を使う業界と、従業員数
  • 部門と役職の高さ: 購買・技術・生産・品質などの部門と、Owner / Partner、CXO、VP、Directorなどの役職の高さ
  • 役職名のキーワード: Chairman、President、General Manager、Purchasing Manager、Procurement、Equipment Engineer、Process Engineer、R&D Managerなど。中国語でプロフィールを書く人もいるので、總經理、採購などの繁体字でも探す
  • 日系企業の台湾法人: 本社所在地を日本にした会社のリストで絞り、地域をTaiwanにする。手順は「LinkedIn Sales Navigatorで見込み客を探す方法」で解説しています

条件ごとの人数は、1か月の無料トライアルの間に確かめられます。機能は「LinkedIn Sales Navigatorとは?」とLinkedIn公式の「Sales Navigatorの使い方」、製造業での絞り込み方は「製造業のLinkedIn活用」で解説しています。

支援の現場で、インドと台湾の製造業の技術・購買の管理職以上を探した例では、条件に合う人は多くいても、LinkedInに投稿している人に絞ると、数が大きく減りました。アカウントがあっても、よく使っている人ばかりとは限りません。台湾だけの話ではありませんが、ふだん投稿している人は反応が返ってきやすいので、その人たちから優先して声をかけます。

2. プロフィールを整え、申請と最初の1通を送る

申請の前に、プロフィールの見出しと自己紹介を英語にし、何をつくる会社で、誰の役に立つのかが分かるようにします。台湾や、ほかのアジアの国に納めた実績があれば書いておきます。

承認される割合は、ざっくり2〜6割で、国や相手でかなり変わります。アジアは3〜6割を狙え、アメリカ・ヨーロッパは渋めで2〜4割です。申請は1日10〜15分ほどで回せます。申請に添える文は相手ごとに合わせるのが理想ですが、書けずに止まるより、メッセージなしでも送るほうがよいです。

台湾には、プロフィールに英語の名前(Kevin、Vivianなど)を書く人もいます。メッセージでは、プロフィールに書かれた呼び名で呼びかけます。英文は短く、なぜ相手に声をかけたのかを1文で書きます。

  • 申請に添える文:Hi Kevin, I’m with a Japanese maker of precision inspection equipment. I see you manage equipment for assembly lines in Kaohsiung, so I’d be glad to connect.
  • つながった後の最初の1通:Thank you for connecting, Kevin. Our equipment helps assembly lines find defects earlier. Do you choose new equipment in Taiwan, or at your plants overseas? I can share a one-page overview first.

場面ごとの文面の型は「LinkedInの英語メッセージ例文集」、地域ごとの反応の違いは「LinkedIn海外営業の国別の反応」で解説しています。

3. つながった後:早く返し、決める場所と工場の場所を聞く

返信が届いたら2〜3日以内に返し、3〜4回のやり取りで、資料の送付やオンラインの面談につなげるのが目安です。台湾は日本より1時間遅く、夏時間はありません。台湾の朝9時は日本の10時なので、日本の業務時間のほとんどが相手と重なります。

  • 面談で聞くこと: 社内の決め方と評価の順番、工場の場所、今の仕入れ先
  • 連絡の手段: 相手が使いたいもの(メール、オンライン会議、LINEなど)に合わせる
  • 会社の資産にする: つながった相手を、自社の企業ページのフォローに招待する
  • 会いに行く: 出張や展示会の予定ができたら、つながった相手に先に会う約束を取る
  • 手が回らないとき: 委託で始めて、成果の出た地域から社内に移す

半導体分野の技術の責任者に絞った例では、精密部品メーカーの狭山金型製作所が、Sales Navigatorで医療機器・半導体分野の研究開発・技術の責任者に声をかけました。事例ページでは、つながり申請870件、つながり217件、返信45件、有望リード15件の実績を紹介しています。流れの全体は「LinkedIn海外営業とは?」で解説しています。

台湾向けの営業で気をつけたいこと

  • 関税と規制: 台湾の関税、輸入の規制、表示は品目ごとに違い、製品によっては台湾の検査や認証が要ります。製品の分類番号(HSコード)とあわせて、通関業者などに確かめます。
  • 輸出管理: 製品や技術によっては、日本からの輸出に経済産業大臣の許可が要ります(安全保障貿易管理)。半導体の製造装置や材料などには、規制の一覧に当たる品目もあります。台湾を通して中国本土などの工場へ運ばれる品物は、最後に届く国と使い手を確かめます。図面や技術資料をメールで送ることも対象になりえます(経済産業省の案内)。
  • 技術資料の出し方: 評価の段階で図面や仕様を求められたら、出す範囲を決め、要るときは秘密保持契約(NDA)を結んでから送ります。
  • 支払条件: 初めての相手とは、前払いの割合や信用状(L/C。買い手の銀行が支払いを約束する仕組み)など、代金を回収する方法を出荷の前に決めます。
  • 休みの時期: 春節(旧正月)の前後は休みが長くなり、返事が止まりやすい時期です。急ぐ話は前倒しで進めます。

まとめ

  • 台湾の販路開拓は、国全体ではなく、どの業界の、どの会社の、誰に売るかを絞るところから始める
  • 日本への好感と信頼は高いが、仕入れでは比べられる。品質・納期・保守を数字と実績で示す
  • 中小の会社は董事長・總經理が決めることが多く、大手は評価を順に通る。言葉は英語で始め、繁体字はネイティブが書く
  • 入り方は、直接・商社・代理店・展示会・現地法人の5つ。工場が中国本土や東南アジアにある会社では、決める場所と工場の場所を分けて聞く
  • LinkedInでは、地域Taiwanと業界・役職(繁体字のキーワードも)で決裁者を探し、早く返して面談につなぐ

COSPALinksは、LinkedInを使った海外営業を支援しています。台湾の決裁者を探して会う進め方から、海外の工場や代理店へ広げる進め方までを、資料ライブラリにまとめています。

よくある質問

A使えます。LinkedInは中国本土では公式には使えませんが、台湾は別で、台湾の会社の人には日本から声をかけられます。ただ、使っているかは業界や相手によって差があるので、Sales Navigatorの1か月の無料トライアルの間に、狙う業界・役職の人数を確かめてから始めます。

A始められます。日本から声をかけるときは、AI翻訳で下書きした英語で構いません。中国語の資料やメッセージは、ネイティブに繁体字で書いてもらいます。日本語で仕事をする相手なら、日本語で続けて構いません。

A売れます。日本から直接輸出する、日本の商社を通す、台湾の代理店・販売店を置く、展示会で会う、といった形があります。LinkedInを使えば、日本から決める人に直接声をかけられます。現地法人は、売上の見込みが立ってから考えます。

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